「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(TVアニメ動画)」

総合得点
91.2
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39

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

超平和バスターズはずっとなかよし

うおおおおおおおおおおおおおお
久しぶりの感動作ですね、涙で前が見えません
ノイタミナ枠なので1クール11話と短かったですが、本当に素晴らしかったです


フラなんとかの後ということで、一時は枠の存亡すら危ぶまれたノイタミナですが、やってくれましたね、「あの花」
まず最初に口をついて出てくるのは”泣ける”ということですね
とにかく泣けます、お涙頂戴展開でアザトイなんて見方もあるようですが、涙腺の緩い私はそんなことを考える暇もなくボタボタと涙を零してました
めんまが泣いてるシーンは、一緒になって泣きますよね、それから、ED「secret base ~君がくれたもの~」がかかるとこれも毎回泣いてしまいます
以外でも、6話じんたんの「援交なんか絶対しねぇ」や、7話ぽっぽの「かっけんすよ、じんたんは」や、最終回なんてほぼ丸々と泣けるわけです

アニメの感想として、ノスタルジックという言葉をよく見聞きしますが、ほんとにこの「あの花」を形容するに相応しい言葉だと思います
大抵のアニメの過去回想って、ほんのちょっとしか割かれないか、長くてもせいぜい丸1話使って、終わりってのがざらですが、このアニメだと、1話から最終回までで、過去編にもだいぶ時間が割いてあって、幼少期のシーンがより多く描かれています
ごくありふれてそうで、私も経験したような、秘密基地作ったり、冒険やら生物採取やらしたりと、毎日ひたすら友達と遊んでいる描写、
それに加え、現在編でも、”ですよ。”とか、”ノケモンの金”とか、”ボボーボ”とか、”ハム太郎”とか、20代前後の世代にとってジャストミートな懐かしい小物、
おまけに、10年前のドラマ「キッズ・ウォー3」の主題歌でもあった「secret base ~君がくれたもの~」、思い出を甦らせてくれて已まないです

また、非現実的な部分を、現実空間に融け込ませて違和感を感じさせない演出にも感服いたします
始まりは何てこともなさそうな日常シーンからだったりと、
めんまが幽霊として現れる、ちょっとオカルティックなファンタジーのはずなのに、あまり超常現象要素を感じさせない、実に現実的な話と錯誤してしまいがちになりますのは、埼玉県秩父市をモデルとして完全再現している美術背景や、ポッキーやガリガリ君等の小物作画の入念な描き込み、またはキャラの自然な会話劇など、大まかな世界観から細かな部分までの、出来るスタッフ&キャストによる、妥協なしのワークスに由来するものでしょう
ありがちな設定ながらも、新しい切り口で話が進み、素晴らしい作品に仕上がっています

監督:長井龍雪×脚本:岡田麿里×キャラデザ作監:田中将賀
2008年、世にテレビアニメ「とらドラ!」を送り出した気鋭のスタッフ陣が再集結
始まる前は、あだ名があなるとかねーよwwwと笑ってましたが、完全にひっくり返されましたね
生姜氏が作監に入った1話と11話は、芝居作画も来てて、あぁ美しいなぁと素直に思いました
また、2話には松本憲生氏担当パートが散りばめられており、「あの日見たノンクレ憲生を僕達はまだ知らない。」と揶揄される事態となる、大きな波紋を呼びましたね
制作は安心と信頼のA-1 Pictures、総じて高い水準を保ったアニメーションでした

ED「secret base ~君がくれたもの~」はほんと卑怯ですよね、こんなの泣くしかないじゃないですか
”二人の~秘密の基地の中~”であなると鶴子とめんまが目を瞑ってから、トラックバックして、花が反転して色がつく演出は何回見てもジーンときます
入り方も秀逸ですよね、4話;ゆきあつの女装EDや、6話;こいつ絶対処女だEDや、続く7話;ふざけてるわねEDみたいな、とんだじゃじゃ馬回もありましたけど、いやー好きですねぇ
何気に「今日の5の2」のEDもこの曲だったんですが、あれの場合は他にも大爆発No.1や夏祭りなど、懐メロカバー的側面が強かったですからね、まぁ置いといて
なんとZONE”10年後の8月に”限定復活、ほんと絶妙なタイミングでしたね色んな意味で
OP「青い栞/Galileo Galilei」
イントロから神曲の予感がしますね、ガリレオガリレイさんといえば、おお振り2期でもOPタイアップしてましたが
これまた素晴らしい曲です、ついつい口ずさんでしまいますね
映像も映像で含むところがあって、前でも触れましたが、本来過去なしに現在はないわけで、回想がちょっとだけで終わっちゃうアニメは、まるで過去と現在がそれぞれ独立しているような気がするわけですが、今作のOPだと、現在のキャラたちに、主線が赤紫の幼い頃のキャラたちが見える構図が描かれてて、”過去ありきの現在”をイメージできるようになってます
過去編と未来編が両立して作られてるっていうのを、OPでも示せていると思います
ただ、まったくどうでもいいことですけど、”右手にサイダー左手はずっと君を探している”のシーンで我らがゆきあつさんは、左手にCCレモンを持ってるのが、なんか惜しいなとは思いましたがw

茅野愛衣さんの時代到来、めんま役です
「夢喰いメリー」の勇魚ちゃんも良かったですが、めんまもまた可愛い
実は私の誕生日でもある6月5日に、渋谷パルコのノイタミナショップに馳せ参じ、かやのんのサイン会に参加して来ました!
非常にほがらかとした人でした、ちょっとした会話もあったのですが、私は緊張のあまり、「えへへぇ」とさながらめんまの如く(ry
終わってからは、5階から1階まで伸びる長蛇の列に1,2時間並び、超平和バスターズの秘密基地や、設定資料などをじっくりと堪能して帰りました
”超平和バスターズ”の文字彫りは最高でしたね、あれを見るだけでも行く価値あります
話は打って変わって、まぁ何気にぽっぽの幼少期の声優に、愛生さんが入ってたりするんですが
他、声優は粒揃いで、素晴らしい演技ありがとうございました

『小動物化する本間芽衣子』
1話「バ~リア!これ無敵バリアね、これでめんま無敵~!」
2話「めんまの最近は~楽しいこといっぱ~い」
3話「ゲロみたい!」
4話「やっぱ、みんなといると楽しいね」
5話「え~っとね、ケンちゃんラーメン!」
6話「ボッシュート!ボッシューーート!!」
7話「遅じんたん 不良じんたん 悪じんたん」
8話「行ってくるまーす!」
9話「すごーす、すごーす、すっごーす!」
10話「わぁ!お空にお花咲いた~!」
11話「最近ね、めんまドドスコ好きだし」
めんまの増し増しで可愛いシーン、セリフと共に拾ってみました、加筆修正有
めんま他、今作に出てくるキャラは皆、ピカピカ光ってますよね、全員好きです
ゆきあつさんも含めてw


秩父行きてぇー
いやー、あの花、超面白かったです
しんみりとした展開の中に、とんでもないギャグを入れてきて、でも最後は綺麗にまとめれてましたし、泣かせられました
2回、3回と見たくなるアニメでした
見とくべき一作であることに間違いはありません、見てないなんて・・・ふざけてるわね・・・?

投稿 : 2015/11/12
閲覧 : 784
サンキュー:

60

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