月夜の猫 さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ん~・・小学生に見せたくない小学生レベルの作品。
ガンダムシリーズのOVA作品。1996年~全11話。
後日談の特別編『ラスト・リゾート』の他に、
1998年に劇場版『ミラーズ・リポート』も公開。
機動戦士ガンダムと略同時系列のスピンオフ風。
OPからもミリタリー色の強い泥臭い作風と解る。
本家より後の「OVA」という事もあり画質が良い。
メカなどの質感も可也高く拘りを感じる。
シリーズのどれかを視ているのが前提の作風。
因みに・・このファーストの流れでは戦争泥沼
化で少年兵が普通に士官として居る時代の設定。
ガンダムシリーズには色々なテーマを混ぜた作品
と、絞り込んだスピンオフ的作品が多くあるので
特に此れを視ないと・・というものでもないかな。
テーマもごちゃ混ぜであまり良いと感じなかった。
戦場で敵として出逢った男女のラブストーリ風?
地球連邦軍の新米士官であるシロー・アマダ少尉は
宇宙で敵機と交戦してジオン軍パイロットともども
遭難してしまうが、そのアイナ・サハリンと生還の
ために一時協力して危機を脱し、互いに本隊に復帰。
シローは東南アジア戦線で小隊長として08MS小隊を
率いる事になり、ジオン公国軍の開発した試作兵器
「アプサラス」の情報を掴み、苦戦しながらも戦うが
・・アプサラスのパイロットがアイナであると知る。
戦闘中にもかかわらず彼女に「好きだ!」と呼びかける。
その後、機体が墜落したことでまたも遭難した二人・・
※このまま路線がブレなければ良かったと思う・・
序盤は「自分が隊長である限り、誰も死なせない」と
理想主義丸出で孤軍奮闘するシローが真摯な態度や
行動力を示し「08MS小隊」を纏めていくゲリラ戦を軸
にして泥臭く展開する。
対照的にジオンは貴族的な雰囲気で描かれている。
キャラデザはリアル追求なら少し極端な混在が多い。
声優はシリーズの何処かで聞き覚えのある声が多い。
内容的にも構成も演出も・・終盤には無理がある。
もっとテーマを絞ったほうが良かっただろうと感じた・・
途中何度もギャグとしか思えないナンセンスな内容
や・・矛盾した行動の繰り返しや戦いを全否定して
も尚・・軍の信用を気にするとか・・終わってる・・
それでも軍を抜けない・・終盤は完全に破綻している。
8話辺りで完全に路線を切り替えたら良かったのに。
クライマックスに美談ぽく今更の様に決断って・・
構成が酷すぎるでしょ・・8話で結論見えてるのに・・
それで11話で・・ってシナリオはどうも・・
言いたい事って解るけど贅肉盛り過ぎでぐちゃぐちゃ・・