Lovin さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要
TV放送を視聴。原作四コマはは未読。姉妹が貧乏生活をする話。
貧乏な姉妹が慎ましやかに・・・とはいかず、姉がヲタクな買い物で浪費してしまうため家計を圧迫し、よくできた妹が苦労を強いられるという設定。らき☆すたに稀に出演していたキャラを描いたスピンオフ作品。
視聴前の期待度は3段階で★と低め。詳しいことは分からなかったが、ニコニコではEDが仕上がっていなかっただとか、余りよろしくない噂を耳にしていたので期待はできなかった。
本作品は監督:山本寛×シリーズ構成:待田堂子×制作:Ordet、エンカレッジフィルムズで、全10話で構成されている(Wikipediaより)。
OPは本家のこなたとかがみが歌唱を担当した「KACHIGUMI」というテクノっぽい曲で、背景に流れる映像にも本家のキャラが多く登場するにも拘らず宮河家の姉妹は余り登場しない。
EDは宮河家の姉妹が歌唱を担当した「MAKEGUMI」という演歌というかムード歌謡のような曲で、宮河家の姉妹が燕尾服で歌う姿が背景映像として流れるが、サビの部分の振り付けが見ものだった。
■主な登場人物
妹
浪費の激しい姉の煽りを受けていつもお金の心配をしているよくできた妹。
姉
本屋でアルバイトをしながらも同人誌に貢いでしまう財布の紐がゆるい姉。
■感想
作品を全編を通した感想は、可もなく不可もなく、本家を意識したような、スピンオフを前面に押し出した作品だということ。
まずOPを担当しているのが泉こなたと柊かがみという勝ち組。柊家はともかく泉家はヲタ方面の金遣いが荒い正に勝ち組で、歌詞も「買って買って買って買いまくれ」と立場を象徴したようなものになっているが、負け組を象徴する意味での起用は分かるが他に演出方法はなかったのかと思う。
次に本家を象徴するキャラが多数出演しているということ。小神あきらから始まり、兄沢命斗、当然主役級の4人もモブキャラとして出演している。当然声優も本家と同じだが、白石稔は見かけなかった。それ以外のモブキャラ全てを立木文彦とくじらが担当するのも本家と同様。
見終わった時点で、らき☆すたをそれなりに知っているまたは好きだという人には楽しめるが、スピンオフ以外の部分はよくある貧乏ネタなので万人受けするとは言い難い作品だと感じた。
■作品の傾向
考えてみれば両親が不在なのに料理上手で豪華料理などブルジョアが演じるコメディはよくあるが、貧乏をテーマにした作品は余り知らないかもしれない。
貧乏で姉妹の繋がりならば、コメディとは言い切れないし必要以上に花は咲くが「貧乏姉妹物語」以外の類似作品は見つからない。
■蛇足:{netabare}
「その域に達していない」ヤマカンがその域に達したのかどうか、この作品ではよくわからない。
{/netabare}