りく さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

妹達編ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ　＋　オリジナルストーリー(´・ω・｀)

　原作既読。
　妹達編のアニメ化ということで放送前から楽しみにしていました。

　妹達編の大筋は禁書1期の時と同じものではありますが、美琴サイドということで新たな発見・魅力がありますし、同じ場面でもちょこちょこ変えてるのでダレませんでした。
　逆に言えばたまに上条視点で進めたところは二番煎じ感が強かったですが、禁書1期を観てない場合も考慮したんですね。

　１７話からはオリジナルストーリーになったわけですが……。
　全く魅力のない敵+盛り上がりどころに欠ける展開+あまりにもハッチャけちゃった最終回になってしまい、微妙な印象です。{netabare}アイテムや一方通行といった最高クラスの能力者を相手にしてきた後で、ラストがただのパワードスーツ戦になる{/netabare}というのはつまらなかったですね(´・ω・｀)


{netabare}　橋の上のシーンは本当に素敵でした。中学生が向き合うにはあまりにも辛すぎる現実と戦い続け、出来る限りの反抗を企てるも失敗に終わり、完全に絶望した美琴。
　そんな彼女のもとに、まさにヒーローとして駆け付ける上条。性格はアレですけど男らしい奴ですよね。思わず惚れてしまいそうでした。惚れませんけど。
　張りつめていた糸が切れ、ぽろぽろと涙をこぼす美琴が可愛かった。（´；ω；｀）ﾖｶｯﾀﾈ……
　１４～１６話の完成度は素晴らしかったです。


　対してシスターズ編の重要人物である一方通行ですが……うーん……。
　あらゆる攻撃を無効化する学園都市最強のレベル５。
　とても中二心をくすぐられる設定ですけど、思考回路や行動理念が理解できませんし、なによりカニバリズムやった時点でアウトでした。気持ち悪くて生理的嫌悪感を拭えない……。

　「本当は周りと仲良くしたい」というような回想がありましたが、それならなおさらやっていいことと悪いことの判断くらいしなきゃダメでしょう……。
　というか、実験が成功して無敵になっても畏怖の対象になるだけで、周囲と良好な関係を築くことはできないと思うんですが。単純に性格悪いのが原因という発想はないんだろうかｗ
　同情を誘うような描き方は正直かなり鬱陶しかった。これだけ大量の人間を惨殺しちゃうような人間を「根はいい人」みたいなキャラにするのは流石に無理があります。


　オリストのラストは総力戦になったわけですが、総力戦って、それぞれが同じくらい強い敵と全力で戦い、それなりに拮抗するから面白くなるんじゃないかと思っています。
　今回の場合、黒子や金剛組は良かったんですが、美琴は数で圧倒させられただけ＆タイミングのいい助太刀に後を任せるという形でしたし、初春・佐天さんはなんかすごいロボット乗りという状態になっちゃってて……。
　や、観てる最中は変なテンションで楽しんでた気もしますがｗ{/netabare}


　妹達編には特に不満はありませんが、後半のフェブリ編は残念な結果になってしまいました。オリジナルだから楽しめないとかじゃなくて、純粋にシナリオに面白さが感じられない(´・ω・｀)
　アニメ版は４人娘の友情に執心しているようですが、終始セットにしてるのはちょっとしつこいような気もします。ここぞという時に集合する感じで十分じゃないかなーなんて思うんですが、どうだろ。
　とは言いつつ、３期も期待しています。