じぇりー さんの感想・評価
3.1
物語 : 4.5
作画 : 1.5
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
しっかりとした設定が組み込まれた小説原作らしいストーリー
という印象。
序盤~中盤にかけて描かれていることや、起きる出来事が終盤で意味を持ってくる。
どちらかと言えば、次に何が起こるか分からないミステリーというよりは、きちんと筋道立てて徐々に世界の核心に迫っていく…という感じだろう。
特に、最終話で最後に明らかになった「事実」に関しては、本作品を視聴している間中、ずっと私の中で引っ掛かっていた事に、きちんと納得のいく、でも驚きの答えが用意されていたので身震いがした。
原作未読なので、ここから先はアニメを見た者としての率直な視聴後の印象だけれども、一応大団円的に幕は閉じているが、結局{netabare}彼らの社会構造に大きな変化は起きていない。
バケネズミ達も生きている。(一部、掃討は免れた)
そして、スクィーラが裁きのシーンで叫んだ事こそが、最も真実味を帯びているようにさえ思う。
「悪は永遠に栄えることは無い。私は死んでも、いつの日か必ず後を継ぐ者が現れるだろう。」
この言葉は、負け惜しみでも何でもない。呪力を得た人間の奢りに、いつしか鉄槌が下ることを予言しているのだと思う。{/netabare}
「人の業」とは、何かを駆逐したから、打倒したからといって、決して消えるものではない。
ヒロインの祈りは、果たして未来に届くのだろうか。