ninin さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
バカは風邪を引かぬと言うけれども、阿呆は風邪を引くんだな〜
原作未読 全13話
この放映中に同じ原作者の作品である「四畳半神話大系」を観ていて気に入っていたので、このお話も興味津々で観ていました。
京都舞台にたぬきと天狗と人間が住む世界を描いたコメディタッチの作品です。
このたぬきの中の下鴨(しもがも)4兄弟、母は何故か宝塚の格好、
真面目で融通が利かない矢一郎、???になっている矢二郎、阿呆なことばかりしている矢三郎、臆病な矢四郎のうち、矢三郎が主人公ですね。
たぬきといってもほとんど人間の姿に化けているので分かりません。(たまにしっぽが出てしまいますがw)
矢三郎は、4兄弟の中でも一番ふらふらしている遊び人、あることでたぬきに恐れられている中々つかみどころのない弁天さんが気になる様子ですね。この弁天さんがこの作品のキーワードとなってます。
前半はキャラクターの紹介を面白可笑しく矢三郎を中心に物語進行していきます。
ライバルも当然いる訳で、矢三郎たちのおじさんである夷川一家とは犬猿の仲らしく(娘の海星は別のようですが)、その息子たち金閣、銀閣との争いはなかなか痛快で面白かったですね。
後半は夷川との対決が鮮明になってきますね。ここである真実が分かります。冗談というレベルを超えているので、笑い飛ばすとはいかなかったですね。{netabare}母や兄が殺されるかもしれないところを金閣、銀閣に阻止されそうになったのだから、冗談でゆるすとはやっぱり阿呆の血なのですかね。その中でも夷川早雲はゆるせません!たぬき殺しをするということは人を殺すのと同じですからね~ひどいですね。{/netabare}
独特のテンポと内容なので癖があって賛否分かれると思います。興味を持たれた方は1話を観て視聴を判断しても良いと思います。私はなかなか楽しめました^^
制作はP.A.WORKSなので、独特ですが京都の名所が綺麗な作画でした。
OP 「面白くない世の中、面白くすればいいのさ~」もうこの出だしがすごく好きで、必ず聞いていました。
ED 曲名「ケセラセラ」、弁天さんメインの作画ですね~
最後に、「面白きことは良きことなり」で締めたいと思います^^
私のまわりにもたぬきや天狗がいるかもw と思わせるお話でした。