退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
間違いなく名作。そしてみのりん最高。( ´ー`)
このサイトで非常に評価が高かったので、期待して観てみました。
最初はキャラに馴染めなくて、戸惑いながら観ていたが、徐々に作品世界に引き込まれていくうちにどんどん面白くなってきて、後半は感動シーンの連続、そしてフィナーレ。まさに名作と呼ぶに相応しい、クレッシェンド的に盛り上がっていく作品でした。
キャラがそれぞれに魅力的なこの作品だが、僕が特に気に入ったキャラは、竜児とみのりん。この2人が結ばれなかったのは、個人的に凄く残念..。
竜児の朴訥な人柄と、几帳面に料理や掃除などをこなす姿はどこか村上春樹小説(一人称時代の)の主人公がダブって見えて、とても好感が持てた。こういうキャラが劇中で(実質)モテモテだと、観ていて僕もなぜか嬉しくなる。( ´ー`)電信柱を蹴る大河に加勢するシーンは彼の優しさが際立っていて、特に好きです。
そしてみのりん。最初はムダに天然キャラ全開で奇行が目立つ、正直得体の知れないキャラだと感じていたが、竜児に徐々に惹かれていく過程や、川嶋亜美との絡みで生の感情を露わにするシーンに触れるにつけ、ああ、この作品はみのりんを「天然キャラ」としてではなく、しっかり「人間」として描こうとしているんだな、と感動した。そして、竜児が大河を選んだ後、みのりんが号泣するシーンでは、僕も泣いた。
恐らく原作ではもっと深く内面が描かれていると思うので、時間があれば原作も読んでみようと思う。
全くの余談ですがちょっと気になったのは、作品を通して何となく感じる、「親」というものに対する冷たい視点。作者は親と上手くいっていないんだろうか..などと感じたのは僕だけだろうか?
それはともかく、評判にたがわず、間違いなく名作と呼ぶに値する作品だと思いました。