roro-k さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
たまには、マジメに感想というものナドを....。
ワタシがこの作品を初めて観たのは3話からでした。すでにネットでは話題になってましたので観てみようカナ~、くらいの気持ちで。OP&EDがGJでの女子ばかりのライトコメディー的なノリの作品カナー。マア、テキトーにオモシロゲだし~。ということで1話、2話にも目をとおしての4話目のBパート、そのあるシーンを観たときにはじめて製作スタッフが創ろうとしている作品の意図が理解できたような気がしました。
それは“花火&ライブごっこ”。リアルでは数秒だったであろうこの場面、スローで花火をバックに“ライブ”をノリノリで楽しそうに演じる唯、それをまるで驚いたように瞳を見開きながら凝視していく澪、彼女がそのとき見ていたものこそが ひとがある時期しかたぶん持てないであろう躍動感であり、輝きであり、美しさであったのではないでしょうか。<やがてこのノリのよさは、メンバー同士の無類のシンクロ率と相まって特異な“バンドの個性”へと昇華されていく。>(ちなみに< >内の考察は推測でしかありません。しかしそうとでも考えなければこのバンドのシリーズ2期での周囲からの愛されっぷりが説明できないので..。)
さて、彼女達の部活動のスタンスは結局のところ“楽しむ”ということ。あるときは「カッコよく」またあるときは「カッコわるく」、とてもマジメとはいえないけれど いかにも彼女達らしく放課後を謳歌していきます。その個性に魅了されて入部した後輩、中野梓を加えて、1期ラストでは5人で 結成して2回目の学園祭のライブにのぞみますが....。
まあ、ストーリー展開は皆さんもご存知のとおり。
12話など観なおすと 今更ながら演出力の高さに驚かされます。このクオリティーをおとさずに原作ストック的にも苦しい2期を仕上げ、なおかつ劇場版までつなげたスタッフの実力は高く評価されるべきでしょう。
ワタシは個人的に作風と方向性を確立して走りぬけた1期がもっとも俊逸だと考えております。