おかき さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
小さなてのひら
この作品に使われている常套句は色んな場所で目にしてました。
「CLANNADは人生」と言われている所以が分かった気がします。
家族愛をテーマに朋也の人生を丁寧に描いていて、全体的にじんわりと溜めてホロッとする物語です。
尺は長めだけど、続きが気になる展開だったので最後まで飽きませんでした。
不幸を重ねていく中でも立ち上がって歩いていく、
朋也の人間味ある造形は良くあるギャルゲーの主人公とは一味違った魅力があり、個人的に好きです。
学生編までを無印とすると「AFTER STORY」本編は9話から。
生い立ちが不幸でも、周りの環境に恵まれているなと思ったり。
早苗さんに至っては人が出来すぎてて、本当にいい人だなぁと。
その早苗さんが図って生まれた旅行での話が好きです。
凄くベタだけど、お花畑でのあの一言は反則でした。たぶん、ここで泣いた人が多いかと。
新幹線内で怒鳴ったシーンも印象的で、
ある言葉に反応した朋也の気持ちがダイレクトに伝わってくる素敵なシーンでした。
中の人の演技も凄い光っていて、心底痺れたし。
どうしようもない奴だと感じる場面でもあるけど、ここまでの流れから自然と胸が痛くなるというか。
なんだか本当に「人生」だなと感じました。
ただ…最終回はちょっと期待外れで。
その為の伏線は散りばめられてはいたけど、賛否両論が生まれるとしたらここなのかな。
原作を遊び尽くした人へのご褒美シナリオに違和感を抱いたのが原因かも。
これ以上に辛く生きていくのは悲しすぎるし、
その後の幸せな暮らしを想像できる方が結果的に良かったのかもしれないけど。
1期、2期合わせると長めの作品になりますが、ぶっ続けた方がより一層楽しめるかなと思いました。
かなりの期間を空けて視聴した事に後悔してるので。
幻想世界での少女とガラクタの正体や、幻想世界と現実世界の関係性を知ることができたので、
今度視聴する時はぶっ続けで。印象変わってくるかも。
それと便座カバーは金髪が一番似合う。
2011.6/27