からし さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ストーリー構成が神
テレビ版最後の2話をうまく再構成しアニメ。
まずこのアニメは基本用語をちゃんと知っておくとさらに楽しく見れます。
例えば、ゼーレとゲンドウの目的の違い。
ゼーレは、アダムとイヴが犯した罪(原罪)をサードインパクトを起こして魂を回帰(人は原始に戻すことはできないので死)させ罪をなくそうとしている。
ゲンドウは、アダムとイヴが手に入れた「知恵の実」と手に入れようとしている「生命の樹」の2つで神と同等の力を手に入れようとしている。
などを知っていると見方が変わってくるとおもいます。
この映画でいちばん気になる、最後のシンジがアスカの首を絞めた理由です。
シンジは小さいころにゲンドウに捨てられた(必要ないから)というコンプレックスを持っています。そのため、自分を必要(理解)してくれる人を求めています。(このことが25,26話で繰り返し表現されている)
そこでテレビアニメ版で現れたカヲル。彼はシンジを理解してシンジも心を許していましたが、カヲルが使徒とわかり裏切られたと思い、カヲルの体を握りつぶします。ここで頭だけが落ちます。これは首を絞めることと同じと思われます。
そして本編で、シンジがアスカだけが生き残ります。でもシンジはアスカに嫌われていると思い。アスカが起きれば捨てられると思い首を絞めますが、同時にアスカを殺せば一人になってしまうという恐怖から力が入らなかった。
と考えるのが一番かと思います。
これらのことを見ながら考えていくのは難しいと思いますから、知って見るととても深くおもしろい作品です。