かすけす さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
欲しい物の形は何もないけど
ジャンル:SF、鬱、群像劇
全26話
「プラネテス」「コードギアス」などの名作を世に贈りだした谷口悟朗氏の初監督作品です。自分が谷口監督作品で1番最初に観た作品でもあります(どうでもいいですね笑)。
作画は結構崩れてしまっていますが、もう10年以上前の作品なので仕方ないです。許します。許してやってください(懇願)
このアニメは、度肝を抜かれるほどの予想外超展開があるわけではありません。言ってしまうと、 {netabare} 終わらせ方もなんか投げやりです。 {/netabare}
自分がこの作品を高評価にしているのは、「極限状態での心境を細かに描けている」という点です。この作品は観進めていけば観進めていくほど、登場人物の心情変化が細かく理解していくことが出来、大いに感情移入していって物語に浸っていくのです。
・・・そして気付けば鬱状態に陥っちゃっています!登場人物の心境を読んでいると、状況がどれだけ過酷か十二分に伝わってきます。それを考えるともう辛くて、涙する場面も多かったです。自分がこうやってのんびりとアニメの感想書いている事がどれだけ幸せな状況なのかが痛いほど伝わってくる、そんな作品です。
そしてOPが凄く印象に残りました。今のアニソンには中々無い曲調で、何より歌詞がびっくりするほど内容とリンクしているんですよねぇ。聴けば聴くほど心に強く響いてくる素晴らしい曲です。
本編を観終わった後にこの曲を聴くと、さらにこの曲の奥深さが伝わってきます。
「 {netabare} 欲しいもののかたちは何もないけど 最後の宇宙壊していま明日へ {/netabare}」この歌詞が物凄くグッときました!