あゆとも さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
難しいが、後半から面白くなる
後半1/3位から一気に面白くなる物語です。最初はこの世界で覚えるべき理が多すぎ、ついていけず、とてもつらかったです。
愛花という少女を愛してやまない2人の少年。一人は兄(血はつながってない)と、一人はその親友。一途であるという以外性格的な共通点がほとんどないこの2人の友情、裏切り、微妙な三角関係みたいな絡みが当初は面白かったです。
{netabare}世界をすべて見知っているような大人びた少女愛花。この少女は自分の使命を最初から知っていたからこそ、シェークスピアを愛したのでしょう。自分の死んだ後の2人の少年を案じ、それでも少年たちが起こす行動を性格に把握し、信じた、他称「性格の悪い」少女。正体を知って、なるほど、と思いましたが、とても魅力的な女の子でした。声も良かったです。
この物語の主題は、何の力も持たない普通の高校生男子2人が魔法使いや、その他の人間の大人と協力して、強大な「はじまりの木」を倒すというもの。
すべてが終わった最後、主人公2人が愛花の死を乗り越え、先に進んでゆく決心をするところや、はじまりの木の消滅と引き換えに魔法を失った魔法使い達の、どこかうれしそうな顔が印象的でした。 {/netabare}
とにかく、前半の理を乗り越えないと、このアニメの醍醐味には行きつけません。でも、はっきり言って「理」の理解は正確にしなくても、適当に理解しても楽しめると思います。