「たまゆら ~もあぐれっしぶ~ (第2期)(TVアニメ動画)」

総合得点
69.2
感想・評価
579
棚に入れた
2764
ランキング
1875
★★★★☆ 3.8 (579)
物語
3.8
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アグレッシブに! そして今があることに感謝!ありがとう!

ようやく書きたいことがまとまってきたので、はりきって書いていきます!


1期はいつもの4人組が夢に向かって悩みながら前に進み続けるという感じで、夢や進路についての主張が中心の物語だったと思いますが、2期はまた少し違うというか、他にも伝えたいことを述べている印象です。そして、今回取り上げたこの2つを大切にしてると思いました。
もちろん作品全体の雰囲気、温かさは全く変わってません。
2期の特徴といえば写真部とかなえ先輩というイメージが強いと思います。


○もあぐれっしぶについて
{netabare}今回のタイトルにもなっているこの言葉ですが、まず思い当たるのは部活動を始めたぽってですよね。
他にもぽっての今まで以上にアグレッシブな行動から、この言葉はぽってに向けられた印象を受けますよね。
でも、私はぽってだけではないと思うんです。
というよりも、2期だけでなく、1期やOVAも含め、たまゆらという作品全体で「アグレッシブさ」というものを大切にしてきたんだろうなぁと思いました。

具体的に思いついたアグレッシブな行動を挙げていくと
・再びカメラを始めたぽって
※竹原に引っ越そうと問いかけたお母さん
・写真をプロのカメラマンに送ったぽって
※お菓子作りについて真剣に向き合うことにしたのりえ
・島にある実家から竹原市内に渡ってきた麻音
・今やっていること以上にやりたいことを見つけて実行したほぼろさんたち
※私達展を提案したかおる
※朗読劇をすることにした麻音
・写真部を作ったぽって
※写真部に入ったかなえ先輩
※友達を作ることにしたちひろ
まだまだあると思いますが、とりあえずこのくらいで。
※は何が違うか分かりますか?
これは(私的に)他のアグレッシブな行動に感化されてとることができたアグレッシブな行動です。花さくいろはとか※の行動多そうですねー。

もう1つ、もしこの行動をとってないとしたら
・ぽってが再びカメラを始めない→竹原に来ることはなく、その他ぽってが影響した全ての行動が無かったことに
・ぽってが写真部を作らない→かなえ先輩は写真部に入らない

言いたいことは、行動に出さないと何も始まらないということです。
自分にとってもそうだし、今挙げてきた通り、他の人にも影響が及んでいます。
アグレッシブな行動は他の人もアグレッシブにするということを2期を通して感じました。
自分にとってもいい経験になる、他の人にもいい影響を与える、自分が出した勇気は他の人を奮い立たせる勇気になる、だからどんどんアグレッシブに行こうぜ!そんな感想を抱きました。

ということで、もあぐれっしぶはぽってだけでなく、たまゆらのキャラ全員に、さらに言えば視聴者にも向けられている言葉だろうなと思いました。{/netabare}


○ありがとうという言葉について
{netabare}最終話についてです。
この回はいつかみんなと離れてしまうということに少し気持ちが沈んでしまうぽってから始まりました。
その後お母さんと思い出の場所に赴くといった内容です。
正直に言います。お母さんがこの場所でプロポーズされたという話をし始めた時、この話はダメだろと、この時は思っていました。
問題的には友達同士で解決、もしくは本質に基づいたお母さんからのアドバイスとかで解決するべきなのに、プロポーズの話かぁ…無理やり良い話にもってくのかなぁと思っていました。

でも、やっぱり流石です。
私の拙い予想なんか余裕で越えるのがこの作品であり、やはり私が惚れこんだたまゆらだったなぁとプロポーズの話の後の主張と、卒業式のシーンを見て感じました。
あのお母さんとのシーンですら卒業式シーンのための布石でした。
あのシーンでぽっては本当のありがとうをお母さんから教えてもらいました。
お母さん「私と和馬さんの子どもに生まれてきてくれてありがとう!」
ぽって「私もたくさんたくさんありがとう!」
その感謝の気持ちをかなえ先輩に伝えました。
このシーンがあったからこその卒業式シーンだと自信をもって言えます。
冒頭の友達が離れていくぽっての想像、そして実際にかなえ先輩と離れてしまう卒業式、その卒業式でぽっては清々しいほどの笑顔で迷いなくあの言葉を伝えます。
「ありがとう」と。

素晴らしい最終回でした。
もあぐれっしぶというタイトルで始まった2期、それを「ありがとう」で締めくくる最終回。
何よりも「ありがとう」の向け方が本当にいい!
「生まれてきてくれてありがとう」
「竹原に行くと言った時も何も言わずに見守ってくれてありがとう」
「写真部に入ってくれてありがとう」
今があるのはあの時にあなたがいたから、あなたが頑張って行動してくれたから、だから感謝の気持ちを表すために「ありがとう」と伝える。
1期の麻音の朗読劇での両親へのありがとうに感動したことも納得です。{/netabare}


2期も笑って、癒されて、温かい気分になって、考えさせられて、泣いて、感動しました!
本当にありがとうございました!

投稿 : 2013/09/27
閲覧 : 207
サンキュー:

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