マジ天使 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
感動させる卑怯アニメ
1.主人公が引きこもり
「あの腐れビッチに頼んだって~」とか現代文化のスラングな言葉遣い。
等身大の少年少女が「過ぎ去った時代を懐かしみ」引きこもり主人公がこんな状態から仲間意識を取り戻すのですがこの人間ドラマが憎い。
2.名前が成長を物語っている
メンバーにはそれぞれあだ名がつけられています。
例えば
宿海仁太(やどみ じんた)/ じんたん
安城 鳴子(あんじょう なるこ)で / あなる といった具合に
野山を駆け回っていた子供時代から10年たった世界が舞台なので、無邪気な子供が当時つけても問題ないけど、時間がたち単語の意味が分かるようになり、成長して変わってしまった意識を表している。憎い演出ですね。
3.EDの「secret base~君がくれたもの~」
歌詞中に「10年後 8月 また出会えるの信じて♪」
実際親友だった「超平和バスターズ」はまた10年後出会います。
原曲の良さをそのままにシナリオ・歌詞になぞり使用した心意気が憎い。
この他にも20代なら反応してしまう2話のノケモンとか狙い撃ち。
視聴者を引き付ける設定は他の作品ではなく、11話までだれさせない面白さが光る作品。
ただ、ここまで風呂敷を広げすぎたのか12話が残念。
唐突に暴露を始め、かくれんぼからの「みぃーつけた」
少しばかり詰めが甘かったのか、やや力技でEDに向かう。
まるで、ケータイ小説を元に演技している舞台のようなちょっと安い感じに受け取れた。
いい作品なのは確かで名作と呼ばれてもなんら問題はない。
子供時代に帰りノスタルジックな雰囲気を思い出してくれる作品なのだが、〆がどうも気になり消化不良なイメージだった。