Lovin さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要
TV放送を視聴。原作ライトノベルは未読。日本の神様の話。
不登校で引きこもりになった主人公は、甲斐甲斐しく世話を焼く兄がいなければ何もしない状態で、主にネットでの活動を中心に生活している。しかし主人公はある大きな責務を背負っていた。
視聴前の期待度は3段階で★★と普通。どういう話なのか全く知らず、情報を全く入れず視聴してみた。
本作品は新房昭之監督×シャフト制作で、1クール12話で構成されている。
OPはZAQが作詞・作曲・編曲・歌唱までを担当した自作自演?で、速めなテンポのロック調の曲、全体的な作風には近いイメージがする。
EDは阿澄佳奈が役名で歌を担当している若干メルヘン気味なメロディーの曲で、日常を描写した一部を切り出したイメージに近い気がする。
■主な登場人物
主人公
由緒ある神社の跡取り娘として育ってきた世間知らず。
主人公の兄
常に顔を隠し、何もしない主人公の身の回りの世話をしている。
担任教師
いつもゲームをしていたり余り教師らしい言動が少ない。
ツンデレ
いつも一人で居る無口な少女。友達と呼ばれるのは嬉しい模様。
何か子供
神出鬼没でいつも何かをして遊んでいる少女(?)。
■感想
作品を全編を通した感想は、予想以下ではなかったが予想以上でもなかった、概ね想定の範囲内の面白さだった。
タイトルにある「がんばらない」について、主人公を指した言葉なのだとすれば、確かに序盤は前向きには頑張っていなかったが、後ろ向きにはしっかり頑張っていたと思う。序盤以降は前向きに頑張るシーンも見られた。
内容は日本の神話に因んだ設定がベースなので多少の知識はあったほうが理解し易いのではないかと思う。一般的な日常回と思われる話もあるのだが、神話やその登場人物に関わった結論に繋がっている。そして神話に架空の設定(神話自体がフィクションと言えなくもないが)が追加されている。
神話については薄っぺらな知識しかなので、キャラの役柄や存在意義について理解できていない部分がある。
具体的に言うと、まず主人公の兄の存在意義。人智を越えた存在ではあるようだが、それがこの物語に於いてどのような役割を果たすのかという疑問が解決しないまま終わった。{netabare}常に顔を隠しているあたり{/netabare}何か意味があるのだろうし、その辺りを少しだけでも露にしてから終わって欲しかった。
あとツンデレの役柄。担任教師、何か子供{netabare}とが三姉妹という間柄の何かの神様で{/netabare}、それぞれ役割はあると思うのだが、ツンデレだけは聞き逃したのか理解できてないまま今に至っていっる。これはもう一度見直せば理解出来るのかも知れないが、今はその気力が無い。
独特な世界観で少し難解な作品だと感じたので、そういう作品が好きな方には十分楽しめる作品だが、それなら原作のほうが良いような気もする。
■作品の傾向
主人公の役柄繋がりで選べば直ぐなのだが、これ以上ないネタバレになるので違う部分で探してみる。
引篭もり繋がりで選べば「NHKへようこそ!」「CHAOS;HEAD」辺りを類似作品に挙げておきたい。
重度のシスコンという繋がりでは色々ありそうだが直ぐに思いつかない。
■蛇足:{netabare}
新房昭之監督は魅せ方が上手かったり目を引くのが上手いと思うが、このところ小難しい索引が多いと感じるのは元々そういう作品を目指していたのだろうか。
{/netabare}