北山アキ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ラブコメじゃなくてラブコメのパロディ
原作既読
基本がラブコメじゃなくてラブコメのパロディの作品なんだけど、
1、2期より女神編はストーリー性がある。
ハーレムもラノベの鈍感主人公がいつの間にか…とは違う。 {netabare}
課せられた無理ゲーを攻略するために、
いやいやながらも意図的に形成するのだ。
(LCとハクアは桂馬目線ではハーレムの一員じゃない。
天理は半分共犯者だけど、半分はケアが必要だから
桂馬的には半分ハーレムの一員くらいか)
しかも、このハーレムは不幸だ。
大きくなればなるほど桂馬は傷ついてゆく。
桂馬はリアル女子に恋愛感情は抱かないし、
他人の自分への好意に鈍感だとしても、
「好き」と言われれば動揺もする。
相手の心を弄んでいることに罪悪感も覚えるし、
人が死ぬ展開は絶対に許せないという
いい奴だからだ。
1,2期とは違いリセットのきかないゲームだった女神編の見所は…
リセットされない人間関係の積み重ねに
桂馬の神性にも綻びが生じてゆくところ。
それでも神であろうと非情なまでに合理的に行動する意思。
結局、理屈じゃないものに救われ、打ちのめされるラスト。
(ちひろだけじゃなく、神にーさまもボロボロなんです)
とコメディを基調にしつつもシリアスだった。
原作と比べて不満だったのは、
コメディパートがかなり削られていた。
間(行間)も削り過ぎ。
それと
あかり編、みなみ編、雪枝(ハクアのバディ)編が
アニメで観たかった。
原作と比べて良かったのは、
最後のちひろのステージが原作よりグッときた。
(これ観れただけで、不満は帳消しにしてもいいと思った)
{/netabare}
原作もおススメします。