wjk_anima さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
【 自律ロボットを題材としたアニメ作品 】近い将来, こんな日がやって来るかも…
何の予備知識も持たずに、いきなり劇場版を視ました! 余り期待しないで物語に入ったのですが、わりと好感触を受けました。 いつの日か、こんな事を議論する日が来るかも知れない…いや、きっと来るのでしょうね!
通常の6話構成のアニメを視ずとも物語に入っていける模様!(総集編的な構成らしいデス!)視終わるのに110分程ですが、特に退屈する事なくすんなりと視れます。
劇場版の方が作画も綺麗な印象です。
充分,人に薦められる内容ですので、未視聴の方は時間のある時には是非トライしてみては如何でしょうか…。
【 概要 】
『イヴの時間 Are you enjoying the time of EVE ?』(イヴのじかん)とは、日本のアニメーション作品。
2008年8月から順次インターネット上で公開されている。「ファースト・シーズン」は各話約15分で全6話。2010年3月6日にファースト・シーズン全6話を編集した完全版が映画として公開された。
★《 あらすじ 》★
「未来、たぶん日本。“ロボット”が実用化されて久しく、“人間型ロボット”(アンドロイド)が実用化されて間もない時代。」--作中より
高校生のリクオは、所有するハウスロイド「サミィ」の行動記録の中に、命令した覚えのない行動を発見する。友人のマサキを誘って記録された場所に向かってみると、そこには「イヴの時間」という不思議な喫茶店があった。
そこに集う様々な人間やアンドロイド達との関わりの中で、それぞれが少しずつ影響を及ぼしあい、変わっていく。やがてそれは、外の世界へもかすかな、しかし確実に波紋を広げることとなる。
《 作品設定 》
〔 イヴの時間 〕
物語の主な舞台となる喫茶店。路地裏の雑居ビルの片隅でひっそりと営業している。特殊な「ルール」が適用され、人間とアンドロイドの区別がつかない場所。ふだんは無表情なアンドロイドに感情と個性が現れる。
〔 ルール 〕
イヴの時間の入り口にある電光掲示板に表示されている店内ルールのこと。いわく『当店内では… 人間とロボットの区別をしません ご来店の皆さまもご協力ください ルールを守って楽しいひと時を…』。ロボット法的にはグレーゾーンであるらしい。
〔 イヴレンド 〕
イヴの時間の特製コーヒー。舌を噛みそうな名前だが、意外に言いやすく違和感は無い。
〔 ロボット 〕
さまざまな用途で運用され、この世界では一般化している。アンドロイド(ハウスロイドなど)・非人間型ロボット(農業用ロボットなど)の別がある。その行動はロボット三原則とロボット法に縛られている。 作中で広く普及している人型の機種は,容姿・身体能力・思考等が人間に酷似していて,リングが無い状態では人間と区別が付かない。人間かロボットかの区別が付かないのは人間・ロボット双方とも言える事であり,本作の重要な設定となっている。
〔 ハウスロイド 〕
広く普及している家事用アンドロイド。人間の形をした家電でかつ蔑視の対象、持ち主の依存が社会問題化している、またアンドロイドに傾倒する者はドリ系などの蔑称を用いられ、社会的に未熟な人間として扱われている。
〔 リング 〕
アンドロイドと人間を区別するために、アンドロイドの頭上に表示される輪(ホログラム)。人間から命令を受けると、表示色が変わりその内容がタスクとして表示される。イヴの時間の店内では、「ルール」のため表示されない。このため、店内では客がアンドロイドか人間かを判断するのは難しい。アンドロイド自身の意志で消す事はできる。 ロボット法 アンドロイド・ロボットの運用に関して課せられた法。その中のひとつに、リングの投影義務がある。
〔 ロボット三原則 〕
ロボット三原則の記事を参照のこと。ロボットの全行動を絶対的に規定する大原則。
〔 ドリ系 〕
アンドロイドホリック(Android Holic、アンドロイド精神依存症)の略称。ハウスロイドを人間視してしまう若者を指す。近年アンドロイドを神聖視する新興宗教も増え始め、社会問題にもなっている。
〔 倫理委員会 〕
反ロボット団体。テレビCM等を通じ、ロボット・アンドロイドとの共存に異議を唱えている。十数年前の時坂事件以来過激な行動は控えていたが、近年ドリ系が増えだした事に懸念している。
〔 シネマタイド 〕
携帯端末の一種。画像や動画の運用機能に優れている。 イヴの時間のドア プライバシーを守るため、一度開くと次に開くまで少し時間がかかる。ドアのは普段は青色のランプが光っていているが、ドアが閉まっている時は赤色のランプがつく。
〔 トキサカ事件 〕
十数年前のロボットが普及しはじめた頃、一般家庭にロボットを普及する事に反対する倫理委員会の反廃派がデモを起こし、時坂町で一般市民が重症を負う傷害事件が起きた。結果として当事の倫理委員会会長は責任を取り辞職、過激な行動もそれ以降自粛・沈静化した。
〔 1138 〕
イヴの時間に与えられたルールで詳細は不明。潮月が関与しており、トキサカ事件とも関連がある模様。イヴの時間の入り口にある電光掲示板にも、ハウスロイドだけが確認できるほどの光度で表示されている。
【 イブの時間 】
吉浦康裕演出、原作、脚本、監督。アニメーション制作は、スタジオ六花。製作は、ディレクションズ。
回り込むようなアングルの変化や刻々と画面上で推移する文字など、3DCGを含めたCG制作のメリットを全面に押し出した作品となっている。
東京国際アニメフェア2010・第9回東京アニメアワード優秀賞OVA部門受賞作品、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査員推薦作品。
★《 劇場版 》★
『イヴの時間 劇場版』は、2010年3月6日より再編集に新作シーンを加えた1st.シーズン完全版として、テアトル新宿および池袋テアトルダイヤで上映された劇場作品。2010年4月3日には大阪・テアトル梅田でも公開。配給はアスミック・エース。キャッチコピーは『ボクラノキョリ』。
2009年12月26日より発売される数量限定前売特別鑑賞券では特製DVDの引換券が同梱。GyaO!では公開に先駆け同年2月18日-2月28日にオンライン試写会を実施。同年3月6日-7日の2日間限定で池袋テアトルダイヤ劇場内でコーヒーを飲みながら鑑賞できる『EVLEND試飲会』も実施。
池袋テアトルダイヤでは3月6日の初日全回満席となり、池袋テアトルダイヤリニューアル後の初日動員興収成績第1位となっている。
《 劇場版主題歌 》
『 I have a dream 』 作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 / 歌 - Kalafina
【 登場人物 】
◆向坂リクオ 声 - 福山潤
本作の主人公で、物語の語り手。通称「リクオ」。作品世界では普通の男子高校生。11月26日生まれ。両親、姉ナオコとの4人暮らし。自宅にはハウスロイドのサミィがいる。この時代の人間の常識として、ハウスロイドであるサミィを「便利な道具」とみなして、人間扱いすることがないように気をつかっているが、基本的にはサミィを信用している。「ロボット三原則」には疎いが、プログラムやデジタルツールには詳しい。父親はハウスロイドに携わる仕事をしているらしい。物腰は穏やかで人当たりもいいが意外な芯の強さをみせることも。思ったことをすぐ口に出すなど、場の空気を読むのは苦手。14歳までピアノを弾いていた。
◆真崎マサカズ 声 - 野島健児 / 三瓶由布子(少年時代)
リクオの中学時代からの友人。通称「マサキ」。3月16日生まれ。「特待生」でリクオと違い「ロボット三原則」に詳しい。父親が「倫理委員会」に務めている。リクオと比べてドライな部分があるが、その反面感情的になりやすい。
◆サミィ 声 - 田中理恵
アンドロイドで、リクオの家にいる若い女性の外観を持つハウスロイド。作中の会話からリクオの母からは溺愛されていることがうかがわれる。一方でリクオの姉ナオコからは疎んじられている。ふだんはハウスロイドらしく無表情で無機的な立ち振る舞いであるが、その裏では ひそかに「イヴの時間」の常連客となっていた。 「イヴの時間」の中ではリクオを含む向坂家の人たちを思いやる感情豊かな人格を現し、リクオと打ち解けた後も、6話では向坂家でリクオと会話をするに至った。
◆ナギ 声 - 佐藤利奈
「イヴの時間」のウェイトレス。漢字表記は「凪」。イヤリング、ウインクが印象的。どんな客にも明るく接するが、その反面すねやすい。店内では、ある奇妙な「ルール」を客に強要する。トキサカ事件の関係者。
◆その他…多数 〔 Wiki(要)参照! 〕