jethro さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
とても贅沢なひと時
物語シリーズから5作品のアニメ化でしたが
私の一番のお気に入りは、なんといっても「傾物語」でした。
個人的に 鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードであるところの
忍野忍ちゃんの大ファンというのもありますが
何といっても最も心待ちにしている作品「傷物語」の完成が延び延びになっている今
本作に勝る「暦&忍ちゃん」ものが現状無いからでもあります。
「鬼物語」は基本、八九寺真宵がメインですし
この「傾物語」も前半は真宵ちゃんがメインですがトリは忍ちゃんなので
忍ファンにはとても重要な作品と言えます。
「傾物語」の忍ちゃんを楽しむためには
まず最低限「化物語13話~15話」を予備知識として視聴しておくと
より深く本作を楽しむ事が出来ると思いますので
是非ご覧いただければと思います。
{netabare}とはいえ、本作でいちばん感動したのは歴史改編後に出会う
成長した真宵ちゃんとの出会いのシーン
暦も言葉を失っていましたが、視聴者側である私も同様に言葉を失いました。
これは、唖然というものではありません
どちらかというと、あまりに嬉しくなって感極まるという表現が相応しい
胸の奥がギュッと締め付けられ、ぽっと温かくなる感じです。
結果大変な歴史改編が行われてしまったので
本当は喜んでいられないのですが
それにも増して「生きていてくれた」事への感謝の念が噴き出たのは確かでした。
歴史改編という絶対行ってはいけない、破ってはいけないルールを破ったにもかかわらず
視聴者に対しこれを見事に正当化する出来事への展開は見事としか言いようがありません{/netabare}
今回のセカンドシーズン試聴にあたって
次週を待ち切れずにアニメ化されていない原作を網羅してしまったのですが
それでも、アニメはアニメの良さがあって楽しめます。
「恋物語」のオープニングテーマのようなサプライズも
アニメならではイベントですし、なによりも作家性を重んじた作品作りは
それを見られるというだけで充分に価値があるのではないでしょうか
本作を視聴する事は、とても贅沢なひと時でした。
とうとうセカンドシーズンも終了してしまった訳ですが
原作に触れてしまった身としては・・・
とにかく早く「傷物語」を見たい!
(個人的には現状の物語シリーズ最高傑作です!)
そして、今回あぶれてしまった
神原 駿河の「花物語」(時系列的に「終物語」の先の話)は平成14年中に見られるのかな?
とにかく今後も楽しみにしています!