missing31 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
1期から続けて視聴するべき。その上で2期まとめての評価
1期から続いて面白い。
だがいまいち最高に熱い戦い!とはならなかったのが残念。
もう少し朱雀とかカレンの心理描写と背景描写を
しっかりとしておけばよかったと思うんだけど…。
その理由はルルーシュにある。
何故なら彼は、常人とは違う特殊能力で万能的だから。
彼なりに色々な悩みはあるし、問題も起こっているが
彼が完璧(に近い)存在であるだけに、周りの人間が
引き立ってこない。人間的に成長する過程や挫折を経験し、
周りの人間も主人公も合わせて成長していけば感情移入出来るが、
周りの人間も基本超人が多いのでそれもあまり無い。
銀河英雄伝説のラインハルト、十二国記の陽子、
ベルセルクのグリフィス、そういった魅力がルルーシュには足りない。
(魅力が無いとは言わないし、彼にしか無い魅力もあるが)
自分では実戦に出ない=視聴者が感情に同期できない事も大きな理由だろう。
持ち合わせた能力が、そうは見せてくれないのだ。
敵方で言うとスザクはそこそこにしっかりと描けていて
うまい具合に「ウザク」と言われる憎まれ役になった。
だがこれすらも、結局一騎打ちするのはカレンであり
ルルーシュではないし、他にも熱い(熱そう)な戦いは
多かったが、どれも震えるほどは燃えなかった。
カレンは所詮カレン。おっぱい要員である。
おっぱい要員と憎まれ役の一騎打ちより、
最大限まで高まった憎しみをぶつけ合う戦いこそが
戦闘シーンを彩る最高のエッセンスだと私は思う。
非常に面白い作品ではあったし、ラストも秀逸ではあった。
が、これほど多くの魅力的な資質を持ったキャラが居れば
もっと多くの感動や感情を巻き起こせたのでは無いかと思う。