kochiro さんの感想・評価
3.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 2.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
もっと恋をさせたげて
中二病を患っている者達の恋を描いた作品。
ではなく、中二病を酷く患ったヒロインの恋を描いた作品です。
アニメを観ているとアニメのキャラってなんでこんなに幼稚園児並の知恵遅れが多いの?とまあ思ったりもする訳ですが、今回は中二病。現実に失望し演じることには長けているキャラ設定なはず、ってなことで、ちょい深いい話にも期待しました。
勇太と森夏と凸守は納得できる範囲であって、リアルと言って敵視する現実と自己満足を得るための行為とに、共感できる部分もありました。
特に凸森がいいですね。イントネーションは微妙ですが。
で結局、ヒロインのキャラ設定が弱い。。。見せ場ぐらいもっとしっかり表現してあげないと中二病になった動機が弱く感じてしまいました。
全12話ということもありラストはやや駆け足で最後の舞台を整えきれていませんでした。
{netabare}
車に乗っていた五月七日と六花が夜に出会うシーン。
あの時に、勇太にも話していない過去の話を六花が打ち明け、五月七日が邪王真眼二代目となったのだと思いますが、この展開、過程を省き過ぎていて感情的にややついていけなくなりました。
後半はけっこう現実路線で進めていたのにも関わらず、なんであんな夜にあんな場所で五月七日が勇太を待っているんだよって思いました。
せめて手紙を読んだ後、誠の自転車を借りる場面なんていらないから、自転車に乗ってきた五月七日と団地前で会う場面をチラ見せして、その自転車に乗って激走するシーンで回想するって流だったらよかったのに。。。。
昼寝キャラってだけの存在だった五月七日が六花から話を打ち明けられ、昼寝キャラを演じていた自分を変えてまでダークフレイムマスターの背中を押すことになった。
「邪王真眼は生き続けなければならない」そう、あの教室での五月七日の表情、あの意味がわかった人がもっと増えたろうに勿体ない。と思いました。
五月七日の心情の変化もわかるように表現してほしかったと思います。
{/netabare}
まあ、中二病的に言えば「わかる人にだけわかればいい」ってことなのでしょうが。