退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「経済動物とは」と考えさせられる
主人公 八軒が酪農を学べる高校「蝦夷農」に入学してからの波乱を描いたアニメ。
一口に酪農と言っても、この蝦夷農では農業から牛、豚、鶏を成育させて出荷、さらに食品加工までなんでもできる環境が整っており、この学校だけで自給自足が出来てしまう規模です。
そんな中で八軒が子豚の「ブタ丼」に出会うことでこのアニメの重要な部分が動き出します。
八軒がクラスメイトを前に経済動物の命について、クラスメイト達が当たり前の事と捉えてきていたことに対して八軒の意見、葛藤している事を話すシーンでは非常に興味深くまた共感を覚えました。
詳しくはアニメを観てくださいと言いますが。
食肉加工されることを前提とされた経済動物は、成育させて食肉へと変わっていくというレールから逃れられないということ、
人間はその動物たちを食べているんだと再認識させられました。
このアニメを視聴したあとで、肉が食べられなくなるとは言いませんが、それらに接する時には今までとは違った感覚になることは確かです。
食事をする前に「いただきます」という言葉の意味も変わってくることだと思います。