Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「死んだら本読めないじゃん!!」←ちゃんと読めて良かったですね♪
この作品は、本をこよなく愛する高校生主人公の春海 和人(はるみ かずひと)が、ある日喫茶店で執筆中の作家を庇い銃殺されてしまうのですが・・・本を読みたい一心からミニチュアダックスフンドに転生し、奇跡の生還を果たした後に繰り広げられるドタバタコメディ作品です^^
原作は第12回エンターブレインえんため大賞小説部門優秀賞を受賞した作品なんだそうです(wikiより)。なので、ストーリーは分かりやすく面白い作品でした。毎回ドタバタしているのですが、執筆の苦しみ・喜びがちゃんと表現されていたと思います。
この作品の最大の特徴は「キャラの存在感」だったと思います。
主人公の和人は転生してミニチュアダックスフンドになるのですが、頭の上のアホ毛が口の代わりにコミカルに動くので、とても可愛らしいのが特徴です。普通のダックスフンドにはアホ毛はありませんが、違和感無く・・・というよりトレードマーク的存在でした^^
そして、ヒロインの夏野 霧姫(なつの きりひめ)
長い黒髪をなびかせる容姿端麗なドSの作家さんなのですが・・・作品の中ではペンを扱うのと同じくらいハサミ「ハサ次郎」の扱いに長けているのが特徴です^^;
作品の中で対戦したりお仕置きしたりと登場する機会が相当多いグッズでした・・・特に対戦中のあのハサミ捌き・・・思わず「断裁分離のクライムエッジ」を思い出してしまいました^^;
思い返すと、脳裏に浮かんでくるのはコメディ部分が多いのですが、シリアスな面が全く無い訳ではありません。
生命の恩人がいます・・・私は助けて貰いました・・・けれど、私を助けた人は私が撃たれるはずだった銃弾で還ってこない人になってしまいました・・・
現実で「生命の恩人」まで呼べる人はそう多くは無いと思いますが、恩義を感じる人はいらっしゃると思います。その人が自分の理由で帰らぬ人となってしまったら・・・
相当強い力で心が押し潰されると思いますし、もうコメディではありませんよね^^;
生まれ変われたから・・・生まれ変わったのがダックスフンドだったからコメディにも成り得たし、ヒロインの主人公に対する気持ちも育めたんだと思いました・・・この物語の展開は良かったと思います^^
頭を空っぽにして見る事が出来て、あっという間に30分が過ぎてしまう作品でした^^
ですが・・・物語としては、中途半端で終わってしまった感が否めません^^;
原作は、だいぶ出版されているようなのですが・・・ストックが足りないのでしょうか?
2期があったら続きを視聴したいと思えた作品でした^^