北山アキ さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:今観てる
不完全燃焼のまま終わりそう
11話まで観て、もはや最終回でピークは来ないだろうと思ったのでレビュー。
個人的には熱さは感じない。
追い込みが足りないからか。
はじめとカッツェは平熱が高めだけど、
実はそこから上下しない冷めた(レベル・ヘッドな)キャラだからか。
話を広げていくから、どうなるか観てきたけど、
落としどころはしょぼくなりそう。
公式HPで監督が「ネット社会と個人と英雄」みたいなテーマを言ってるけど、
以下の僕の固定観念を吹っ飛ばすような
物語的迫力やはったりが実現されることはないと見限った。
アノニマスなネットの繋がりより、
首相と官僚機構のほうが有事対応力は高いのに、
ネットを持ち上げるため、無闇に機関でもある首相を個人として貶める意味が不明。
科学技術は未来永劫不信の対象であり続けるから
(そうじゃなくなったら科学の末期症状)、
ネット・ユートピアとか過去も現在も未来も存在しない。
ネットはアナーキー過ぎて使い物にならんし。
ITは民主主義=多数決主義を効率化するが、
その結果、個人の自由や多様性の共存を制限する方向に働く。
ネットは見てもネット社会には参加しないのが
サイレンとマジョリティのあり方。(たぶん)
15 minutes of fameなカリスマや神が乱立する時代の
英雄像なんて、万人にとっての英雄とは成りえない
というのが現実的議論の出発点で、
「いや、それでも万人にとっての英雄は可能」と行きたいのか?
行かずに市民総英雄化ポテンシャル肯定論なのか?
どうしたいんだろう?