北山アキ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あまり賛否が分かれない堅実な面白さと思う
原作未読
1時間半弱の中で、起承転結メリハリの効いたドラマが展開され、
面白かった。
1時間半弱だから厚みが物足りないのはしょうがないけど。
(だから映画はあまり観ないんだけど)
ラストについて
{netabare}
学校という擬似社会を
均質な単位で構成されながら耐震性のない
砂上の楼閣と揶揄した神殿を建設。
さらには均質化を拒む者はその生贄になるしかない
というストーリーを体現しようとか
良子はマジ行動的前衛芸術家。
一方で、それを止める一郎は
良子の孤独への共感を示し、取り入るというという方法論である。
良子のストーリーを全否定せずに、
「生きるのを諦めないで!」(別アニメ)
「ふたりなら潰されない」と説く。
マジふつうの人。
実にラブストーリーらしい決着だと思う。
結局、その感情が無いと何を言っても止まらないよね。(万能薬)
一郎が良子に惹かれる描写は弱いけど、可愛いは正義だし。
にしても、
最後の神殿は盛り過ぎ。
そこまでは適度に現実的な内容で来ているのに、
心象風景と割り切れないほどの映像化の過大演出。
何学校分の物量で、何人日の仕事ですか?
と、物語への集中力を阻害されてしまう。
{/netabare}