kings8823 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
忘れないで・・・、私があなたを観測する。
一言でいうと"ギャルゲー風味のSFアドベンチャー"である。
こう表現するとかなり取っ付きにくそうだが、安心して欲しい。
神懸かり的な面白さである。
タイムリープ(時空移動)が物語の根幹なので、以下簡単にアニメの世界観を説明してみようと思う。
本作では今ある世界を“世界線”という概念で定義し、それらは無数に存在するとしている。
しかし、世界はただひとつの世界線に必ず収束しており、別の世界が同時に存在することはない。
タイムリープを行い、世界線を移動する場合、前の世界は消えてなくなり、新たに世界が再構成されてしまう。
その時、その世界の住人に世界線の移動を観測することは通常できないが(つまり覚えていない)、主人公の岡部倫太郎は世界線を移動しても記憶を保ち続けられる唯一の人間である。
つまり、よくあるパラレルワールド的な解釈の世界ではないというのがミソで、それがものすごく「感動する」要因のひとつにもなってくる。
冒頭でギャルゲー風味と称したとおり、登場人物はほとんで女性で、様々な美少女が登場する。
そんな中、ハーレム状態の主人公は重度の厨二病で、自身のことを“狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真”と大マジメに謳っている。
最初はその突拍子のなさに目を白黒させるかもしれないが、物語が進むにつれて違和感がなくなり、最終的には格好良くさえも見えてくる。
秀逸なストーリー、個性的なキャラクター、自信を持って“面白い”とお勧めできるアニメです。