yoh123 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
波紋と波紋が重なり格子縞ができる
第2期は主人公が非日常へと滲み出し、其の後日常に回帰する展開が多い
また、少しずつメインキャラ3人が動き始め、其の胎動・予兆を描いている
主人公には日常にアリシア、非日常にケット・シーという二人の守護者がいる
アリシアという存在に関しては明瞭だ、明に暗に沢山の描写もある
導き手であり、目標であり、類似する波長で互いを共鳴させる盟友でもある
ケット・シーに関しては逆に明瞭ではない
少なくとも主人公は魅了され自失しただ惹きつけられている様には見えない
其の存在が何なのか良く表す言葉を私は持たない
ただ私がARIAを観賞する時、此の作品に触れる私自身と同じ感覚を、非日常に触れる灯里に見てしまうのは確かだ
もしそうなら、其処から離れる時にどんな感覚を覚え、其れを思い返し何を思うのかは、解る気がする
そしてまた出会う時どのくらいの喜びがあるのかも、何となく
第2期は非日常の守護者と響き合いそして離れる事で灯里の成長が描かれてある
実際、ケット・シーとの邂逅は第2期の間だけだ(多分…)
非日常の守護者と別れ、次は…となるのが第3期に繋がる重要なテーマだろう
個人的には第24話がとても良い
浮沈の激しい藍華に、冷静に白けるアリス、マイペース過ぎる灯里
通り名合戦は何度見ても楽しいし、晃の漢っぷりには惚れ惚れする
そして、手袋を天にかざし守られている己に思いを馳せ、強くなると誓うシーンはとても印象的で、此のシーズンの意味を締め括ってる様に思える