beatle さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最高傑作の神アニメ
巡回ブログの一つにそれはあった。
「ヒマだし尾道でも行こかwww」みたいなノリで突拍子も無く身一つで尾道に行っていた。飛行機を使って。
どうやら彼はかみちゅ!というアニメが好きなのをこうじて題材になった場所に突ったらしい。
そこまでパッションを抱かせるようなアニメならひとつ観てみたようじゃないか!っという勢いで視聴を開始した。
神アニメだった。
神アニメだった。
今年観た中で一番おもしろかった。(あの夏で待ってる三回目の視聴はノーカン)
もうこれほどの作品をチェックすらしていなかったとは、アニメファンとして恥ずかしい。どうやらオレのアニメアンテナは現在錆びて腐れ、崩れ落ちているボロボロの鉄屑だ。
一話を観た冒頭の主人公の弛緩した表情からは「マッピーこれ知ってるよ。千と千尋の神隠しの出だしの千尋の顔だよね。」みたいな事を早くも感じ取ってしまった。そしてやはり、まんまのまんまだったが、これはアニメシリーズ、一話で終わらないのだ。興奮したね。これが後10数話観れるなんて。観続けていると、この物語はどうやら一筋縄ではいかない趣向を凝らしたシナリオにだった。ふぁっく。マジで面白い。ワンシーン、ワンシーンが神懸り的だった。神だけに(爆笑)もうこの作品について何かどうとか書く事は無いだろうし、腹いっぱい書こう。
大筋の部分として、どうやら、神様である女子中学の生活と恋愛、この二つの部分に焦点を当てられているのだろう。どれだけ本編の主題が壊れていても、滅茶苦茶でも、神様である女子中学生の恋愛模様を描き切るあたるブレない。これだけやりまっくてるのに、主義主張が一貫しているのだ。どれだけこのアニメが神アニメなのか、例をあげると、かみちゅ!な主人公がこたつから全く出ない回がある。例をあげると、かみちゅ!な主人公がこたつから全く出ない回がある。おいおい、こたつから出ずにどうやって物語が進行してくんだよ!?そんな回でもきっちり彼女の恋愛ファクターが取り込まれているのだ。ふぁっく。まさか、主人公がこたつから一歩も出ないアニメが作られるなんて・・。つい最近主人公が車から降りられない映画が作られたばかりだというのに・・・。予想の斜め上をいってるぜ・・。このかみちゅ!。
人物像だけじゃなく、背景も素晴らしい。マジで。
ゆりえ様の入浴シーンの窓から見える尾道の夜景。これはおそらく実際のモデルになった家から見えるだろう夜景なんだろう。どこか懐かしく、奇妙なノスタルジックを感じた。こういう入浴シーンや風呂場のシーンってどうしてこんな感覚を感じるのだろうか。らき☆すたの「ここにある彼方」のワンシーンでも風呂場の描写があって奇妙な感覚を感じた。
背景らしく、尾道の全体像も頻繁にカットされるのも、凄く良い。ディモールト良い。これもノスタルジー。マジでヤバイ。pixivとかの背景画はよく自分用に観賞用フォルダを作ってるけど、そこにストックしたいレベル。
戦艦大和の描写も割と気合入っててびびった。やるじゃん、製作陣。
猫の細道。来福神社。日の出渡船。中学校。ガチでキッチリ尾道をモデルに作り込んでる。嗚呼、確かに行きたくなったよ。しかも主人公の家のモデルまであるからね。しかも中に人住んでるみたいだし。
かみちゅ!のwikiにあったけど、これの漫画版もあるんだ。なになに・・・作画、鳴子ハナハル。・・・・・マジか。正気の沙汰とは思えない。名前見てパっと思いつかない人はコンビニで「快楽天」見れば分かります。表紙のあの人です。きっとここにいる殆どの紳士諸君は少なからずお世話になってるであろう閣下の作画。
どうなってんだ。マジで。怖くて触りたくないし、amazonでポチれない。怖い。・・・そっとしておこうと思う。
最終回も凄く良かった。OPとEDが1話から最終話まで変らないというのは逆に良いね。この作品の根底にある軸の部分のようだ。そこに最終回には映画のように暗転からのエンドクレジット。良いね。すげー良いぜ。
お金に余裕の有る方はBDで、そうじゃない方は高画質、高音質のDVDでご覧頂きたい。
もう本当に神アニメ過ぎ。