空野 落 さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ストーリー性をいれずに日常系の路線でいけばよかった
商店街を舞台にした心温まる物語がウリ
ただ、王子やら鳥が喋ったりやら、目から映像を出すやらで色々伏線張ったわりにはオチがつまらなく、ストーリー性はあまり良くない。主人公のたまこと幼馴染のもち蔵とのラブストーリーに発展するわけでもなく、なんともいえないものとなっている。
良い点はやはり、全編を通して登場人物が明るく元気の出る作品であること。またスポットライトを主人公だけでなく、様々な人に当てていることも個人的には好印象である。
(特に9話の親父の話は好き)
北白川たまこ
主人公。なんだかんだでお人好しで優しいお姉ちゃん。商店街が大好きでその商店街のために色々やってくれる行動派
デラ・モチマッヅィ
マスコットキャラクターの鳥。色々ウザイ言い回しをするが王家の人たちには頭が上がらない。雰囲気は『夏目友人帳』のニャンコ先生をもう少しウザくした感じ。
北白川あんこ
主人公の妹。恋愛に敏感で、9話での転校生の話のイメージがある。なんだかんだで姉妹仲がいいのが魅力
北白川豆大
親父。個人的には一押しキャラ。9話まではサブキャラだが9話の昔話は普通にいい青春話。隣の餅屋と喧嘩してる
大路もち蔵
ヒロイン?。男ならこいつが主人公。男らしくない主人公。たまこのことが好きだが、告白できないし、デラを使って告白しようというヘタレ
常盤みどり 牧野かんな 朝霧史織
たまこの友人。色々個性があって話に絡む。デラは史織が好きらしくサブキャラの中では一番スポットがあたる
メチャ・モチマッヅィ
南の国の王子。ただ終盤にしかでてこない空気キャラ。ある意味この作品の癌かもしれない。
チョイ・モチマッヅィ
遅れてきたヒロイン。この子をもっと早く出していれば評価は変わったかもしれない。ある意味物語のキーパーソン
総括
『けいおん』のキャラデザにスポットを商店街に当てた『夏目友人帳』。ただ、重い設定とかはなく、ただ日常を楽しむ感じの作品。
終盤は急ぎ足になるが、所々にいい話が入っておりつまらない作品では断じてない。ただ突出して面白い作品でもない。わかりやすくいえば「なり損ね」というのが妥当かもしれない。
あと余談だが、京アニは作画レベルも高く非常に素晴らしい制作会社であるが、『けいおん』のキャラデザを多用しすぎな気がする。なので今作は『けいおん』と同じほんわか日常系なので比較してしまう人もいる。
もっとオリジナルティーというか作品ごとにあったキャラデザを使用すべきだと思う。