月夜の猫 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
12,000年前の英雄
「Aim for the Top GunBuster」SFロボットアニメ。
1988年/監督-庵野秀明/制作-GAINAX/全6話のOVA(1話30分)
キャラクターデザイン-美樹本晴彦(代表作マクロス他)
基本「エースをねらえ!」のパクリに「トップガン」の空中戦
等のバトル要素と旧時代的アニメや特撮モノのオマージュ
や名作映画のパロディを盛込んだ美少女萌系&熱血アニメ。
※両作品とも大好きで原作やDVDを持っている。
恋や憧れ的百合要素や信頼・絆等人間関係や戦闘による
心の成長等も丁寧に描かれている。
至る所にスポ根(魂)や萌え要素を盛り込む事も徹底してる。
全6巻3時間なので緩急のある内容であっという間に終焉♪
序盤はパロディ全開のスポ魂風に展開して描かれるけれど、
徐々にシリアスな内容になり、如何にもSFチックな展開に。
最終的には緻密でヘヴィーなSF設定の物語になる。
宇宙を舞台に謎の「宇宙生物群」との戦いを軸に描かれます
が、宇宙モノのSF好きなら光速移動云々・・あぁ~です。
そして最後もあぁ~・・ですよね・・そう来ましたか♪
世界観や諸設定や物語の構造が、好きな人程拘る危険ネタ。
王立宇宙軍〜オネアミスの翼の不信で猛省?単純に現実的
利益主義に走った? 余計な小細工は避けて、シンプルに
テーマと魅せたい部分を綺麗に纏めた様に感じました。
20年以上前の作品ですので、作画・キャラデザ・センス等
流石にレトロな感じはしますが、雰囲気的には充分愉しめ、
当時としてはハイクウォリティだったのでは?と感じた。
キャラの個性も諸設定やデザインが活きて解り易く感じた。
特に女性キャラメインの為、ボディラインや表情等は徹底
して丁寧に描く傾向があると感じました。
メカデザは・・建造物等は可成り良く、兵器(特にロボ)は
敢えてレトロな懐古主義?と思えるデザイン。
※後の展開の設定上已む無しの部分も有るけど・・
兵器名や人名に相当趣向や遊びが入っている。
音楽が少々残念・・こればかりは古さが否めない。
3話のOP前にエーテルやらタンホイザーやら紐やら・・
脳天気な宴会音声のみに黒背景で延々とテロップが流れる。
誰の趣味なんだろう・・時速何十億キロの世界観・・
タカヤ・ノリコ - 日高のり子 通称全滅娘
沖縄女子宇宙高校・通称「沖女」の学生。努力と根性タイプ。
身体能力は非常に高くずば抜けたスタミナの持ち主。
アマノ・カズミ - 佐久間レイ 通称お姉様
沖女の才色兼備の優等生。努力と鍛錬を怠らない天才。
落ち着いた性格の一方で精神的にもろい部分がある。
ユング・フロイト - 川村万梨阿
月面基地所属のソビエト連邦からの候補生。所謂天才。
負けず嫌いで感情の起伏が激しく、ライバル心が強い。
スミス・トーレン - 矢尾一樹
宇宙で出逢ったアメリカテキサス州出身青年。三流の宇宙
高校から水兵を経て兵器パイロットになった苦労人。
オオタ・コウイチロウ - 若本規夫 通称コーチ
沖女の講師にしてガンバスター開発者。所謂鬼教官タイプ。
一見冷徹に思えるがその心は炎の様に熱く不屈の魂の持つ。
カシハラ・レイコ - 勝生真沙子 ※後の沖女校長。
沖女生徒。TOPの座を奪われ、ノリコに陰湿な虐めをした。
ノリコに決闘を挑み「イナズマキック」を浴びせられ敗北。
ヒグチ・キミコ - 第1話渕崎ゆり子、第5・6話勝生真沙子
沖女時代のノリコの親友。
タシロ・タツミ - 大木民夫 ヱクセリヲン艦長。好々爺。
副長 - 西村知道 ヱクセリヲン副長。冷静沈着で理論的。