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退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
タイトルなし
シャイニングドリーム無双で有名である本作。ちょっと期待を持って観てみたのですが……期待外れもいいところだった。やっぱり、成田さんの脚本は映画向きじゃないんだよなぁ。
さて本作、放映時間が70分あったワケだけど、その内容はと言ったら、ただただお菓子の話をしただけ。
「お菓子を美味しく食べるにはどうすればいいんだー!!」って敵の主張に対して、ドリームが「みんなで食べればいいんだよ!」と応えるのに70分も費やしている。ウソのようなホントの話。
どれだけシリアスをやられようと、どれだけ愛とか勇気とか欲望とかを叫ぼうと、その主義主張の中心はお菓子なワケで、非常に締まらない。
というか、お菓子への悩みがどうして愛とか勇気の否定に繋がるのかが不明。登場タイミングが中盤以降ということもあって、ムシバーンというキャラクターが全然見えてこない。ここまで魅力を感じない敵役はSS劇場版のサーロイン以来。
しかもこのムシバーンとかいう男、プリキュアをお菓子にして食べようと言い出すけど、なんでその結論に至ったのかもまるで分からない。
終始、モヤモヤを抱えての視聴となった。
そのくせ、この作品では、原作で踏み越えなかった一線(のぞみとココの関係の進展)をあっさりやってしまうし……誰向けの作品にしたいの?
本作で一番酷かったのが、ミラクルライトによる声援。
なんと本作、応援の対象が【プリキュア】ではなく【ドリーム】に限定されてしまっているのだ。
なのでパワーアップするのはドリームだけで、ムシバーンとの決戦時はいつの間にかドリーム以外のプリキュアはフェードアウトするという、ありえない演出までやらかした。
ある程度の主人公贔屓は仕方ないにしても、これはやり過ぎなんじゃないかなぁ。
序盤の雰囲気でストーリーを作っても良かった気がするんだけど、成田さんでコメディ調子の脚本は作れなかったのかな……?
とにかく、残念の一言に尽きる。