月夜の猫 さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
神様が世界を捨てるなら・・私が救います!
何時の日か・・神は人々の生死に興味がなくなり・・
子供が生まれず、人は死して尚、何事も無く日常を
過ごす・・唯一死者へ安らぎを与える職業・・墓守。
感想。
1話目はミステリアスで唐突なのは仕方ない。
最近の傾向では掴みがないと直ぐに切られる・・
まして1クールならある程度は極端でも許容するが・・
同時に2話目で切るかどうか決めようと感じていた。
理不尽な暴力に何の説得力もなく派手に吹っ飛ぶ。
2話目は狙い過ぎの頓珍漢な台詞と演出で引く。
謎展開にも程があるうえ唐突なコメディで意味不明の
前半に対して後半は一気に中二的設定の語りが始まる。
3話で上手く釣られて騙されてあげないと二度と視聴
意欲が湧かない駄目押しの急展開で・・私は切った。
鬱屈して狂気じみた暴力的描写と表現で萎えてしまう。
所謂「良い最終回だった」です。
暴力的なシーンのド派手な描写と狂気じみた精神描写を
納得させるだけの説明力はなく、勝手に感動系の解釈を
誤解させるようなお涙頂戴の危険な仕様。
実際に4話以降・・何事も無かったように新展開になる。
最終話迄進行しても3話までのあの歪な描写を納得させる
補足説明はなく・・原作読むか2期を待て!という仕様。
逆に言うと、この3話が無い方が以降の話の雰囲気的な
世界に浸って愉しめる・・また、どうしてこういう世界
になってしまった?という興味は出てくるので、原作や
2期が気になったかもしれない・・そういう意味で掴み
のためだけのド派手で極端な描写で釣りに感じて引く。
エピソード毎の繋ぎが悪い。解釈の自由度というより
演出がどっちつかずの不安定な作品に感じた。
結局不思議な世界で生死に関する哲学を繰広げていく感じ。
強い願いは叶うとか神が云々のオカルト風で神秘の世界?
その割に善悪も命の重みも生死の概念も語らない投槍感。
3話までのバイオレンスな雰囲気は無く、突然コミカルに
なったり学園コメディ風に美少女がでてギャグ展開とか。
結局徐々にキャラ依存な方向で物語が霞んでいく感じ。
シナリオと構成が酷いと感じて・・愉しめなかった。
豊崎愛生さんが個性の強い声なので如何にも幼女っぽい
キャラデザと第一声で視聴を止めようと思ってしまった。
※豊崎愛生さんの出演作は好きなものもある。個性が強
過ぎてキャラとの相性が激しい感じ。
最終話もシュチュのみの泣かせ演出で・・如何にも2期に
続くという終わり方・・原作を読んだほうが面白そう・・
構成や演出がどうしても釣りに感じて評価しづらい。
幻想的な雰囲気で綺麗な背景は可也好みだった。
キャラデザとか作画は非情に良いと思う。
OP/EDなど世界観に嵌りやすくて良い感じだった。
最近の傾向・・3話目で切るかどうか?を意識し過ぎて
3話で最終回になってしまい、自滅した作品の様に感じた。
せめて最終回迄に序盤の極端なシーンを納得させる内容が
もう少し有れば・・物語を評価できたと想う。
アイ・アスティン(豊崎愛生)
死者の谷出身の「墓守」と「人間」のハーフの12歳の少女。
墓守特有の超身体能力を持つが精神面は年相応。頑固。
人食い玩具/キヅナ・アスティン(浪川大輔)
不老不死の青年でアルビノ体質で肌白く日光に弱い。
死者の存在を容認せず、放浪しながら死者を悉く狩る。
傷持ち(能登麻美子)
墓守の女性。生者の「質問・検索」に機械的に応対する。
何時も笑顔で受け答えをするが感情の類を持たない。
ユリー・サクマ・ドミートリエビッチ(藤原啓治)
ハンプニーの親友。妻を殺された復讐の為キヅナを追う。
キリコ・ズブレスカ(柿原徹也)
死霊都市・オルタスに在住でウッラに仕える少年。
ウッラ・エウレウス・ヘクマティカ(小松未可子)
オルタス唯一の生者。オルタスの姫。
ディー・エンジー・ストラトミットス(喜多村英梨)
製法の魔女の幽霊。