空野　落 さんの感想・評価

4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

群像劇としては最高の面白さ。２週するとさらに面白い

「不死」がキーになって繰り広げられる群像劇で、物語が進めば進むほど登場人物の多くなっていくのが特徴。
物語構成も少し変わっていて、マフィアが舞台になるのと列車が舞台になるのと大きくわけて２つのストーリーで構成されている。

題名のバッカーノとはイタリア語で馬鹿騒ぎの意味があり、その名の通り色々ぶっ飛んだキャラが大半である。この作品のいいところは癖のあるキャラ同士が出会い、事件に巻き込まれていくという先が見えないストーリーにあると思う。

戦闘シーンも少しながらあり、音楽の演出もよく見応えのある作品といえる。

難点は群像劇などで、主人公視点が好きな人には少し見づらい作品かもしれない。登場人物が多く心理描写などは少ないが、その分テンポがいいため私は気にならなかった。


カモッラ編
フィーロ
主役。主人公ぽいが主役である。カモッラの若き幹部であり、彼が一人の男を助けたことで多くの人の運命が決まる。
周りが濃いため逆に存在感が出てるキャラ

マイザー
カモッラの幹部。出納係をやる兄貴分キャラ。ただ色々秘密を抱えている物語のキーマン

エニス
ヒロインっぽい人。ホムンクルスであり、体術が強いイメージ。

ロニー
チートキャラ。ただこの人が動くことは基本的にない。マイザーとは長い付き合い

セラード
ラスボス。人間のエゴを塊にしたようなキャラ。ある意味一番人間味があるかもしれない。

アイザック　　　ミリア
２人ともぶっ飛びキャラ。ただ、ほかの人と比べてぶれないためこの作品の良心である。


特急列車編
ジャグジー
列車編の主役。主人公ではない。泣きむし属性で強くはないが人望があるキャラ

ニース
ジャグジーの恋人で爆弾魔。列車編ではそこそこ活躍する。

クレア
チートキャラ兼列車編ラスボス。作中で自重しないキャラ。列車編はこいつの印象が強い（もちろんいい意味で）

シャーネ
無口な人っていうか喋れない。クレアというチートと恋人関係になる…

ラッド
強烈なキャラ。一応ルッソファミリーのリーダー。列車編のこいつの存在感も強い。

ルーア
ラッドの婚約者。歪んだ愛を受け入れるすごい人。


あとファミリーの３兄弟やら、イヴとかダラスとか新聞社の連中やらとにかくキャラクターが多い（あと声優が豪華）



総括
群像劇に相応しいキャラクターの数と不死という設定。強烈なキャラクターを演じる声優陣の豪華さ。ジャズ系の音楽など演出面も良い。
原作ファンもオススメできる良作な作品です。