Lovin さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要
TV放送を視聴。原作ライトノベルは未読。犬を虐待する話。
無類の本好きの為、家庭の事情での引越しを拒否し一人暮らしをしている主人公は、凶悪事件に巻き込まれてしまう。本以外に興味を示さない主人公が珍しく勇気を出して犯人に立ち向かってみると・・・
本作品は1クール12話で構成されている。
■主な登場人物
主人公
行き過ぎたビブリオマニア。一人暮らしの家ごと書棚の状態。
物書き
ベストセラー作家。幼少の頃から愛用する「ハサ次郎」の使い手。
編集
物書きの担当編集。極度のMで物書きのお仕置きで悦に入る。
主人公の妹
引っ越したはずの妹。際物カレーしか作らない「鮪喰(マグロイーター)」の使い手。
ライバル作家
見た目が派手な作家。黒服が取り囲み物書きを勝手にライバル視している。
同級生
大物作家の娘。密かに書いた物語を主人公に見られて以降作家を志す。
書店店員
主人公が通っている本屋の娘。最近は客の好みを把握しつつある。
■感想
視聴前の期待度は3段階で★★と普通。タイトルだけではどのような展開なのか想像できなかったが、予想外の面白さはあった。
鋏繋がりで言えば春期にも「断裁分離のクライムエッジ」があったが、それとは全く違うコメディを前面に押し出した作品だった。主人公が巻き込まれた事件に関する回もあったが、ギャグを交えつつ平和的に解決されていった。
最近ツンデレと言われるキャラは非常に暴力的でこれはにツンに収まっているのかと疑問に思うことが多いが、物書きのツンにも同じことは言える。ただその性格の割りにデレる時はしっかりデレるのはかなり意外だった。デレるポイントは今ひとつ理解できないが。
序盤は肉弾バトル、中盤は謎解き、終盤は筆バトルと言う印象で日常回があった印象はない。終盤に登場した新しいバトル方式は、結局生かしきれないまま終わった気がする。序盤の肉弾バトルもコミカルに描かれており、バトルものという見方をしてはいけないと思う。
OPはちゃんと見たわけではないが、犬耳が登場していて少し笑った。EDもちゃんと見たわけではなく、イントロだけはなかなかいい曲になるような気にさせる。
全体的にテーマは新しい気がするが、最後は結局R.O.D.と言ってしまったので少し残念な気持ちにはなった。
■作品の傾向
本を扱った作品はそれなりにあるが、この作品の雰囲気に近いものは少ないと思う。
やはり最終回でも出た「R.O.D the TV」辺りを類似作品に挙げておきたい。
それ以外は鋏繋がりと生きたいところだがここは「図書館戦争」を挙げておく。
■蛇足:{netabare}
この作品は予想外に面白かったが、新刊の書けない作家などR.O.Dに似すぎているのではないか。
{/netabare}