Lovin さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要
レンタルDVDで視聴。原作漫画は未読。生徒会活動を描く話。
今年から共学となった学園に進学した主人公は、通学時から既に女子の多さに圧倒されていた。校則を守れて居なかった主人公を呼び止めたのは・・・
本作品は1クール13話で構成されている。原作同梱のOADが幾つか出ているようだが私は本編のみの視聴である。
■主な登場人物
主人公
家が近いという単純な理由で学園を選んだ。生徒会では副会長とツッコミを務める。
生徒会長
家事も勉強も生徒会も完璧にこなす厳格な女子高生。発言が一々下品でエロい。
書記
一軒清楚なお嬢様だが、「重い冗句が好き」と評されるほど発言が一々下品。
会計
IQが高く割と常識人の帰国子女。身長が低いことにコンプレックスを持っている。
生徒会顧問
年下好きの英語教師。居眠りする主人公の夢に介入しようと耳元でエロを囁くほど下品。
主人公の妹
主人公の一歳下の妹。学園入学時の面接で生徒会顧問と張り合えるほどの逸材。
■感想
視聴前の期待度は3段階で★★と普通。原作の存在を知らなかったので、ここまで下品な作品だとは思わなかった。
初めから主人公が入るべきポジションが空いていたかのような状況なので、本作品で描かれている主人公が入学してからの話の方が収まりが良い感じがする。ただ主人公の入学前は誰がツッコミを担当していたのかが少し気になる。
会長や書記を見る限り言動は以前から余り変わっていないような気がするのだが、前生徒会や前会長は今期の会長に対してどういう態度で接していたのかが少し気になる。ノリが殆ど同じと言われれば納得は出来るが、あのキャラが生徒会長というのも問題なのではなかろうか。
それにしても、一年生である会計の生態について会長や書記が詳しすぎるのではないだろうか。もしかして中高併設の学園で入学前から生徒会に参加していたのだろうか。
設定に気になるポイントは幾つかあるのだが、コメディなので余り気にしてはならない。本作品で気にすべきはギャグの方にある。今まで色々なコメディを見てきたが、ここまで下品なのは初めてだ。よく子供は排泄物の単語を直接用いた笑いを好むと言うが、本作品は男子中高生が好むようなネタを連発する。この点では女性にはお勧めし難いものがある。
あと気になったのは主人公の声量が少し小さく感じること。なかなか味のあるツッコミだとは思うが、女性声優の声量に合わせていると何を喋ったのか聞き取れないことが多々ある。鑑賞時の音量は大きい方ではないと思うが、少し極端過ぎる気がする。
本作品は、声優さんは本当に大変だな、と再確認させられる作品だ。台本に書かれていることなら演技付きで読み上げなければならないのは、声優を生業としていることを知られている人と顔を合わせにくい状況になる。またキャラソンは演技しつつ歌うと言うかなり難しいことを強いられているのではと思う。
なおDVDではP音ありのピュアバージョンとP音なしの思春期バージョンが選択可能だが、思春期バージョンを選択してもP音が消えない部分があり、かなり危険な会話が飛び交っているものと思われるが、音声はフェードアウトするため上手く聞き取ることが出来ない。形振り構わずボリュームを上げる方法があるが、ご近所のことを考えると私にその勇気は無い。
OPは生徒会の面々が歌う曲で、アップテンポでノリのいい曲となっている。EDはAngelaの蒼い春と言う曲だが、個人的に今までにAngelaと違う印象の曲で結構いい曲だと思う。試しに一度カラオケで歌ってみたいと思わせる。
登場人物の殆どが女性キャラなのにここまで下品なネタを披露するのはかなり意外だが、下ネタを楽しめる方ならば是非お勧めしたい作品である。
■作品の傾向
ここまで下品なネタ満載の作品を他に知らないので類似作品を見つけるのが至難の業だ。
下品さを若干抑えた「そふてにっ」辺りを類似作品に挙げておきたい。
それ以外は・・・思いついたら加筆する。
■蛇足:{netabare}
そういえば最近OADという言葉をよく目にするが、昔はOAVかOVAかでちょっとした論争になったことがある。
OAV(オリジナル・アニメーション・ビデオ)が正しいような気もするが、
気が付いたらOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)が定着していた。
やはりODAでは色々御幣を招きそうなのでOADに定着したのだろうか。
{/netabare}