まーさちゃ さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
かるたがやりたくなる
原作未読。
久しぶりに面白いアニメを観たと思った。
正直少女マンガが苦手で、1話目からベッタベタの恋愛ストーリーだったら見るのを止めようと思って視聴開始。ところが、気が付けば小学生編をあっという間に鑑賞し、千早、新、太一の3人が、この先どうなっていくのか、気になって止まらなかった。
ヒカルの碁のように、囲碁のことはよく分からないけど、観ていて面白いっていう感覚に近い。かるたの事はよく分からないけど、とてつもなく奥が深くて、凄まじくエキサイティングなスポーツなんだと、初めて知った。ヒカルの碁と違うのは、大体のルールは日本人なら誰でも知っているという点。だから、余計に「そんなルールがあったのか」とか、「そんな戦略があったのか」という驚きが強かった。
大学時代に、かるた部に所属していた友人がいたが、失礼ながらその当時は、「かるたなんてやってるの?」と思っていた。読手が上の句を読み上げた瞬間に、バン!バン!と畳を叩く光景ぐらいは知っていたが、所詮は記憶力と反射神経の勝負で、戦略性もへったくれも無いと。だが、このアニメを見て、かるたに対する印象や見方が180度変わり、「あの友人は、こんな奥の深くて、激しいスポーツをしていたのか!」と、今更のように思う。大学当時、このアニメを見ていたら、競技かるた部は無理でも、かるたサークルぐらいはやっていたかもしれない。
ただ、一つ注文を付けるなら、もうちょっと日常パートが欲しい。千早は、かるた以外の事にはほとんど関心がないような、かるた馬鹿だけど、恋愛も作品の要素だとするなら、大会や試合以外のところで、そういった人間関係の進展を描いても良いのではと思ってしまう。ましてや、2クールもあったのだから(総集編みたいな回があったけど、あの回は丸々日常パートでも良かったような気がした)。。
それでも、このアニメが面白いことには変わりない。かるたの面白さや奥深さだけでなく、登場人物1人1人の個性・背景も十分伝わる。間違いなく名作。