空野 落 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
変態の皮を被った純愛 難点は上級者向けだということ
多分近年の青春恋愛モノではトップクラスの純愛もの。
主人公椿とヒロイン卜部の「涎」から始まる不思議な青臭い感じはこの作品でしか作り出せないだろう。
内容は不思議な少女である卜部を思春期全開の椿が攻略する話。
ただ、「涎」交換でお互いの感情を読めるという設定がいい塩梅になっており、口で伝えにくいこともわかるというのが良かった。
1980年代を舞台設定しており携帯などネット環境がないのはなにかノスタルジーを感じさせ個人的に良かった。
難点は「涎」の交換がほぼ毎回あるため生理的に受け付けられない人は多いだろう。なので胸を張ってオススメできる作品ではない。また卜部役の吉谷彩子さんは初見ではまり上手とはいえない演技である。(慣れるとこの声じゃないと違和感を感じる中毒性がある)
椿明
主人公。思春期全開で年齢相応の男子高校生。放課後、電波の転校生の涎をなめる変態。だが、心は卜部一筋でなんだかんだで純愛を通すナイスなガイ。
卜部美琴
ヒロイン。謎の彼女その1.見た目は前髪で目元が見えない女版鬼太郎。中身も少し変わっていて、恋愛にはこだわりがある。
前半は卜部が引っ張る形だが後半は同等の立場で恋愛をする。
上野公平
悪友ポジション。こいつも付き合っておりリア充。ただ卜部と椿が付き合ってることは知らない。あと彼女に尻をしかれているむなしいキャラ
丘歩子
サブキャラ。謎の彼女その2.ただ卜部と椿の交際を知っており、卜部の唾の味を知るある意味キーマンとなるキャラクター。上野と交際しており恋愛経験は先輩でアドバイスをしてくれる。(良い意味でも悪い意味でも)
早川愛香
ラスボス。色々悪女。いい意味で悪いキャラだった。主人公の初恋の人で、1話で写真を破られてまさかの後半で登場。相手の気持ちを知りながらちょっかいを出す高校生離れしたキャラ
総括
1話から予想の斜め上をいく展開で初心者バイバイだったが、最後まで見てみると、お互いの気持ちがわかる「涎」という設定がいい味を出して良い純愛作品だったと思う。
オススメはしないが、一般的な作品に飽きてきた人は見るべきかもしれない。