wjk_anima さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人間の尊厳とは如何なものであろうか !? 時代や文明の変化に抗えずに呑み込まれてしまうのか否か…
TOTAL 25話なので、約9.5hの所要時間を視終わるのには要します。
時間が取れるのであれば、絶対に視る事をお薦めします。(2日に分けて半分ずつ消化する等も有りです…。)
文明の異なる人間世界の話しですが、内容が壮大過ぎる為、最低限10話くらい迄は一気に視た方が良いです!
でなければ、内容を理解しようとしても記憶が曖昧になり,ブレてきて、話しの内容が入ってこなくなり、集中力も阻害され難しい話しだから視るのやめよう的な要因にも繋がってしまいます。
キャラ画的に嫌悪感が有り、重厚な話しの内容が入ってこない的な他の評価も見かけましたが、あくまでも物語の中で、どんどん成長していく過程の中での幼年期の幼さがある顔つきを表現しており…成長して行く上で顔つきも変わってくるので、物語の臨場感は話しが進んで行くに連れてグングン上っていきます。
どんな話しか? ざっくり云えば、未来の新世界で繰り広げられるヒューマンドラマです。長編ですが、登場人物は比較的少なめです。 視る方にとっては、難しいかも知れませんが13話位まで視ていけば、物語の様々なエピソードの意味合いを充分に理解して頂けるかと思います。
ネタバレになるので必要以上には書けませんが、想像以上に良作だとは思いますので、お薦めします!
(個人差ございますが、視た方の評価が分かれるので、視る人を選ぶ作品かも知れません。)
長編ですので、腰を据えてガップリ四つに構えて横綱相撲で望んでいく姿勢で視て頂ける心意気がある方であれば、男女問わず視易い内容だと思いますし、得られるものもあると思います。
潜在意識とは…、
深層心理に働きかける。
【 ストーリー 】
1000年後の日本。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身に着けていた。注連縄に囲まれた自然豊かな集落「神栖66町」では、人々はバケネズミと呼ばれる生物を使役し、平和な生活を送っていた。その町に生まれた12歳の少女・渡辺早季は、同級生たちと町の外へ出かけ、先史文明が遺した図書館の自走型端末「ミノシロモドキ」と出会う。そこから彼女たちは、1000年前の文明が崩壊した理由と、現在に至るまでの歴史を知ってしまう。禁断の知識を得て、早季たちを取り巻く仮初めの平和は少しずつ歪んでいく。
全6章構成。物語は早季の書いた手記という形で進行していく。内容的には、主人公たちが12歳・14歳・26歳の時期の3部に分けられる。
【 概要 】
人々が念動力を手にした1000年後の世界を舞台とするサイエンス・ファンタジー作品。2008年、第29回日本SF大賞受賞作品。著者の3年半ぶりの長編小説であり、上・下の2冊構成の書き下ろし。ページ数は上下巻合わせて1000ページを越える。文庫版は上・中・下の3冊。
本作のタイトルはアントニン・ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』に由来する。この曲の第2楽章を原曲とした歌曲「家路」の歌詞が作中に何度か登場する。
2012年に漫画化され(『別冊少年マガジン』2012年6月号から連載中)、同年10月から2013年3月までテレビアニメが放送された。(TV朝日系)また、『小説現代』2011年8月号から前日譚『新世界ゼロ年』(しんせかいゼロねん)が連載中。