くろゆき* さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.5
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
夕暮れ染まる丘に佇み ひとり 伸びる影見つめた 無情なほどに儚いこの世界 また 願いは零れてく
原作プレイ済み。原作が大好きなので視聴。
いろいろと話がぶっ飛んでますが、尺を考えれば仕方ない気がします。
ただ『砂の上の足跡』の描写が弱く感じられたこと。
はやみの死の描写があること(原作では死にません)
そして音羽がはやみを蘇らせた(?)こと。
…など残念な部分もありました。
自分はこの作品の一番の良さは電波でも独特なキャラでもなく、『砂の上の足跡』を琢磨とはやみで表現した部分だと思っているので、その描写が弱かったのは本当に残念でした。尺が短いんで仕方ないんですが。
そしてはやみの死→生き返る描写は謎も多く、本当は死んでない、いやここは死後の世界なんだ…などいろいろ考えられますが、はやみの日記を読んでいる喪服姿のひなたとクラスメイトの描写があるため、死は確定と思われます。
その後のエピローグにて音羽の
「精霊会議でお願いするの、大変だったんだよ?だから…今度はちゃんと守ってあげてね♪」
というセリフがあり、はやみが登場するので生き返ったと考えた方が自然なのかなーと。
原作で死んでないので正解かどうかはわかりません。そもそも正解なんてないのかもしれませんね。
閑話休題。
本当に問題なのは、原作で死ななかったキャラをアニメで死なすことです。理解に苦しみます。
琢磨に、はやみ=自分の母親とイメージさせて、母親の死の真相を明かすためだったんでしょうか?
アニメの監督と構成作家に、はやみの死の必要性について是非とも聞きたいです。
残念に思う部分も多かったのですが、最後に流れた
『FOOTPRINTS IN TNE SAND』
しかもmonetさんが歌ってるとか…それだけで感極まって泣きそうでした。
原作補正でなんとか最後まで見ましたが、このアニメ化は失敗だったと思います。
原作好きなら避けた方がいいのかもしれません。