2S-305 さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
疾風怒涛のB級アニメ・・・・なぜか面白くなっちゃいました。
1クールのオリジナルアニメ、現在第2期放映中。
特異災害「ノイズ」と呼称される敵性体から人類を守るためシンフォギアを纏い戦う主人公「響」、「翼」、当初は敵性勢力だった「クリス」らを交え、描かれる美少女戦隊爆唱アニメ。
最初はチープなデザインの敵キャラ「ノイズ」に人がバカスカ殺される世界で、その割には日常生活が営まれている点などに違和感を感じ「これは・・・いくらなんでもちょっと・・・」と思ってしまいました。
更にこの作品のコンセプトである「歌をうたいながら戦う」という設定も戦ってる本人が歌うという点以外は目新しいところなく(そういえばバサラ様がやってましたね)、無理くり感が半端ありませんでした・・・・が、見続けているうちにもう「何が何だかわからない」ぐらいの潔い、矛盾点など「もう、どーでもいい」と思わせるほど突き抜けまくった、往年の香港映画、それこそジャッキー・チェンの初期作品の蛇拳や酔拳のようなお約束展開満載作品を思わせるようなベタで視聴者の求める展開を、悪びれることなくなぞりまくるコテコテのB級っぷりにいつしか飲み込まれておりました。
ストーリー・設定に懲りすぎて面白くないアニメが最近多いような気がしますが、復活劇がヤマトのように何度も繰り返されるストーリーははっきり言って陳腐とさえ言えてしまう作品ですが、それを補って余りある勢いと熱量で、とにもかくにも最後まで失速せずに絶叫・絶唱しまくり、突き抜けまくっている点は評価に値すると思います。
クライマックスにかけての盛り上げもなかなかのもので、フィーネさんが何回「なにっ!」とか「ばかなっ!」っていったのかわからないくらいの驚愕展開ラッシュでしたね。
「作った」というより「出来ちゃった」といった作品で、突っ込みどころは超満載なこのアニメですが、「たまにはこういうアニメがあってもいいんじゃないか?」と思ってしまいました。
ベタなご都合展開も含めて、素直に面白かったです。