くろゆき* さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
研究生から、やり直しだな。
襲名アイドルの元ネタがどういった人物か知らなかったために、面白さの半分位はわからなかったのではないかと思っています。
最終話から一つ前の話で、黄色い髪の子が地元のランカスターでアイドルになるのならないので喧嘩別れした彼氏と分かり合って、でもやっぱりお別れが待っているというシーンについて。
アイドルになるということは、特定の誰かのものであってはならず(もしくはそれに相応しい付き合いをしろということか)、黄色がアイドルを選べばパンピー彼氏との別れは必然ということなんでしょうけれども、そういうことだと分かっていてもなんとなく鼻に付くようなシーンで厭味っぽさを感じずにはいられませんでした。
実際のところ、こういった建前を誠実に守り切れるような仕組みではないと思うのですよ、芸能界は特に。
などと、考えていたときにふと思いついたのですが、今のような芸能界への偏見や欺瞞の目を持つといったものを擬人化(具現化)したものが芸能禁止を強制するデス軍として表現されているのではないかということでした。
「芸能禁止とはロクでもない法律で、社会全体の需要というよりは個人の趣味」などと途中評価で書きましたが、ああなるほど、確かにそのとおりだったと、少々皮肉に感じました。
デス軍とは、僕のような芸能やアイドルについて、半端な興味しかなかったり、欺瞞の目を持っていたり、偏見があったりする者への皮肉だったのかなと思います。
歌を歌って躍るシーンが良かったですね。みんなが綻びなく同じ動きができるような表現は、アニメの真骨頂でしょう!
どこのどういった特徴の場所にいるのか、とてもよくわかる背景でした。