Lovin さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要
TV放送を視聴。原作は未読。Fateシリーズの他作品は未視聴。私「と契約して魔法少女にな」る話。
ロンドンである指令を受けたライバル同士の魔法少女(少女?)が魔法を使っての飛行中に問題を起こし墜落してしまう。入浴中だった主人公の家のバスルームに飛び込んできたものは・・・。
本編序盤は主人公の葛藤や魔法少女としてのバトルよりも友人と過ごす日常のほうが多く描かれ、後半になるに連れ比率は逆転していく展開となる。
本作品は1クール10話で構成されているが、最終話終了時の次回予告で2期(2wei)の制作が発表された(最近この手の発表が多いな)。
■主な登場人物
主人公
平和な社会で育ってきたお嬢様。自宅は富豪らしく母は不在がちで給仕に世話されている。
隣のメイド
自立心の強い少女。育った境遇のせいか人に頼ることを知らず何でも一人でこなしてしまう。
魔法少女A
少しワイルドな少女。魔法少女Bとはライバル同士で「平民」と揶揄されている。
魔法少女B
上品ぶったたてロールの少女。その言動から魔法少女Aに「成金」と揶揄されている。
■感想
視聴前の期待度は3段階で★と低め。Fateシリーズを一切見ていないし魔法少女なので見る前から切ろうと思っていた作品だったが、大沼心監督が好きなので気になっていた。
序盤は説明に終始する回もあり正直退屈だった。敵が弱かったせいもあると思うのだが、昨日今日魔法少女になったのに魔法のアイテムを使いこなして勝利するところに違和感を感じた。いくら何かの才能があったとは言え、適応するのにはそれなりの字がんが必要だったのではないかと感じた。
回を重ねる毎に敵は強くなってはいったが、手に汗握るようなピンチらしいピンチもなく過ぎていったような気がした。主人公はメイドと仲良くなるために持ち前の明るさであの手この手を尽くすが、何かをする度にかたくなになっていくメイドを見て思い悩む姿は、平和的だが等身大の悩みとして納得は出来た。
少し興味を持ち始めたのは、私でも多少は知っているある人物が登場してからだった。回を跨いで行われた無機質で喋らないある人物とのバトルはかなり興味深かった。ただある人物の強さは急にギアが2から5まで上がった様な桁違いの強さだったこと、そのバトルが連戦の二戦目だったことには違和感があった。
あとラスボスとの一戦で見せた、古いRPGでも登場する聖剣の名前を持ったあの剣は、おそらくFateシリーズでは究極奥義的な扱いなのだと思うが、魔力切れ
?で変身が解けたメイドに具現化させることは出来るのだろうか、という疑問もあった。
総括すると、バトルは本作品を楽しむためのスパイスとして扱っておき、基本は百合百合しい友情が築かれていくところを楽しめばよいのではないだろうか、と思う。
■作品の傾向
魔法少女もので友情も描かれている作品は、近年多く発表されているので類似作品を探すのは難しいことではない。
主人公が友情について葛藤するといえば「魔法少女まどか☆マギカ」辺りが類似作品に該当する。
それに加えて究極奥義が必要なら「魔法少女リリカルなのは」辺りがそれに相当するだろう。
■蛇足:{netabare}
バトルで技を仕掛けるとき技名を叫ぶ、という演出は理解できる。
エクスカリバーは叫んだときの爽快感や語感のよさがあることも認める。
でも所詮エクスカリバーは、詳しいことは忘れたが剣の名前だと記憶している。
ということは日本刀に例えると「天叢雲剣ー!」とか「村正ー!」と叫んでいることになる。
それってどうだろう。
{/netabare}