はいね@ さんの感想・評価

3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：今観てる

ラストをどう観るか

タイトルの一言につきると思います。

試写会から最終話まで、今期１番熱を入れて観ていた作品。
最終話を見終わってもいい作品だったと思うし、
最終話を観たもの同士で色んな解釈があるからこそ色んな風にああでもない、こうでもない、って言える。
そんな作品の理解に幅を持たせられる作品、っていうのはいいアニメ作品だと個人的には思ってもいるので。

ただ怜ちゃんの立場を思うと、どうしても納得がいかない。
真剣にスポーツをやってきた人の中には、結末に不快さえ覚える人もいるかもしれない。
遙が本音をぶつけあえたこと、凛が笑えたことは全話を通してみて来てとてもよかったと思えた。
でもそれも怜ちゃんの行動があってこそ。
本編の中で怜ちゃん自身の自分の行動に対しての吐露だとか、他の人物達の怜ちゃんへの行動に対しての言葉とか。
もっとそのあたりを見せて欲しかった。

全体を通して「間」を通してキャラの心情を表現することが多いのもこの作品の特徴で。
だからこそ十人十色の物語の解釈があるし、怜ちゃんの行動に対しても視聴者それぞれに考えて欲しいということかもしれない。
それでもそこは視聴者任せではなくて表現してほしかったと思う。

全体を通して作画はとても綺麗だったし、様々な媒体を通してスタッフや声優さん達の思い入れの高さは伝わってきた作品。
円盤のオーディオコメンタリーが楽しみ。