じょー さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
NEET安楽椅子探偵
ミステリとしては、安楽椅子型。手元の情報と、ネットの情報を元に”解析”することにより解決する形の探偵物です。ネットがある分、ストーリーの解決策を展開しやすくしているのが、現代版安楽椅子と言われる所以でしょう。
いわゆるミステリとしては正直出来がよいとは言えないのですが、アニメにすることにより、その悪さを上手くキャラクターの魅力でカバーさせている印象、というよりキャラクターを引き立たせる為のミステリのシナリオになっている感じです。ここは、GOSICKと被る点は否めないです。
謎解きとしては、日常生活の闇を描くというテーマに関しての、もう少し深掘りしてもいいのではないかという気はします。あと、どうしてもミステリ部分での斬新さが足りなくて、印象が薄いですね。批評などを見ると、原作はもう少し言葉も丁寧で、いろいろとはしょっている所が多いらしいです。
2-3話や10-12話などはストーリー展開も面白くて良かったのですが、5-8、9話など、人情話の点が大きく、期待していた謎解きの部分が希薄で残念な感じがしました。1話60分スペシャルは、うまく導入していると思います。ずっと悪いわけでもないですし、ずっと面白い訳でもないので、ちょっと評価もばらついてしまうかなと。
キャラクターは原案岸田メルということでかなり期待していたのですが、PA関口さんのの花咲くいろはと比べるとオーラが一回り小さく感じます。あくまで個人的な印象なのですが、禁書と一緒で、JCらしさというか、無駄に綺麗な絵にして、元々あったキャラデザの良さを消してしまっている感が強いですね。美しいのですが、深みが小さい絵という印象がどうしても。ですが、背景の絵や、絵そのもののレベルは非常に高く。キャラクターの絵も安定していて、上質な感じはします。
もう一つの話題は、ワーナーのアニメ企画参入です。本作とロウきゅーぶが最初になり、共通の声優さんが入ったりとしています。企画ごり押しの声優さんかと思いましたが、意外に良かったです。アニプレ1強、角川1弱wwに対抗ができるのは中々に楽しみです。
音楽は、さすがに舶来もののセンスの良さを感じました。OPEDともに良かったという印象です。
ま、J.Cらしいがっかりというか