退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
サイコロ
■EDテーマについて
呑気に1期を見ていたときは「なんだよこのED。暗すぎるだろ…萎えるわー」と思いながら聞いていた。しかしこの2期を見ている最中にEDの大事な役割に気がついた。アニメとはあくまでもエンターテインメントであるので、最初の内は楽しんで視聴していた。そう、EDが流れるまでは物語に熱中し、楽しんで見ていることができるのだ。平和ボケした間抜けヅラで。
だがEDが流れた途端、一瞬にして我に返ってしまうのである。そこでこの作品が描いているテーマの重さを嫌でも思い出す。
「本当は楽しんではいけない」
「目をそらさずにこのテーマについて考えろ」
そういうことをこのEDは訴えかけている気がする。
■テーマについての勝手な解釈
その肝心のテーマについてだが、残念ながらまだはっきりと掴めていない。なんとなくではあるが、おそらく「正義とは何か、それは何処にあるのか」ということを描きたいのではないかと思っている。
なぜそう思ったのかというと、主人公の立ち位置を見れば分かる。彼は夕闇というどっちつかずな場所を選んだ。明るい昼を生きる表の人間でもなく、暗い夜を生きる裏の人間でもない。悪く言えば中途半端というやつだ。下手をすれば表の人間にも裏の人間にも疎まれる。だが上手くやれば両方をつなぐ架け橋になることも出来る。
主人公が銃を使わずにそれをやってのけるというのがこの作品の肝なのである。ぜひその姿勢を崩さないで希望として有り続けて欲しいものだ。Gunを使わずして社会の癌を取り除く。所詮夢物語だが、私はこの作品にそういうことを描いて欲しいと願っている。