北山アキ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
戦国戦隊ヒロインもの
原作あるらしいが未読。
歴史上の好きな武将は
斎藤道三、石田光成、真田幸村、織田信長、松永久秀。
歴史をどう物語に取り入れるか興味を持って視聴。
大抵の人がなんとなく知ってる歴史的イベントを盛り込むことで、
細かい説明を省く手法のようだ。
結果、スピーディーな活劇として成立している。
最後まで観れてしまう。
歴史ものではない。
時代ものでもない。
『戦国自衛隊』的SFとも違う。
萌えキャラの戦隊ものというイメージのほうが近い。
ドラマ性は薄い。
人物造詣もラノベによくいそうな感じ。
高く評価することはできない。
しかし、
昔、「戦国時代に生まれたかった」とか思ってたくらい
戦国武将が好きだった身としては、
物語世界の中で歴史をどう引用していくのか?
という面白さはあった。
どう引っ張ってくるかに興味があるわけで、
消化の仕方はご都合主義的でもかまわないと思う。
結局はぼーいみーつがーるが主題で
背景の歴史的イベントは
クリスマスやバレンタイン・デーみたいな青春イベントと
同じ物語的重みのものなのだから。
女の子がルールを決める社会は
戦国時代を違ったものにすると思うが、
この作者にそういう思考実験的なものはない。
私としてはそういうテーマも入ってひとひねりされたものが観たいかなとも思う。
でも、製作者的には
ターゲット視聴者の性別が変われば、
少年武将たちと未来から来た少女と
設定の性別を入れ替えて同じ話を作るのだろう。
別にこれは作品批判ではない。
逆に言えば、考えを巡らさないでも見られる
後味爽やかな(毒のない)活劇という長所でもあるのだから。(好みの問題だね)