ハックロー さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
「まぁいい、駄作としては上出来だろう。」
これは本当に松本零士が認めたの?
まずありえないぐらい綺麗なCG映像、白い花がちょっと違和感ありましたがそれ以外は素晴らしくそれだけでも見る価値は十分あると思います。
煙や爆発、エネルギー的な表現も綺麗。
中盤のナミの遺品である映像投影式の記録装置が作動した際に長官がそれを目で追うシーンがありましたが、それはCGでしか表現できない実写よりリアルな心理表現の可能性に見えました。
褒めるのはここまでです、
キャラはハーロック、ミーメ、副長、有紀蛍、トチローとオリジナルキャラ。
まあ原作やアニメどうりにやる必要はないと思ってたので性格や設定の大幅な変更はファンの許容範囲だと思いますが。
「ハーロック」・・・本当に酷いです。かなり自己中でそして結構な頻度メソメソしてます。芯がありそうでない。ミーメも途中から酷いです。
自己を顧みず希望をつなぐかっこいいハーロックはいません。
また他のキャラもすぐに激情します。主人公格のヤマは青いキャラなのでいいのですが蛍をはじめ特に長官にはしらけさえします。
自分はあまり声優は気にしないのですが、これには違和感を感じました、完全に坂本真綾がいい意味で浮いてました。
あとストーリーはゲームでももうちょっといいの書くでしょって程度
技術的、軍事的な設定がかなりつめが甘く、
総員退避の命令が出てる中、変装して退避区域に向かうヤマに声かけておいて怪しまずスルーする兵士。
長官とヤマのバトルで重力制御で決戦を挑む長官、掴み掛られると装置切って自滅。
だれも見破る事も怪しみもしないホログラム技術の数々。
最終決戦時、長官命令は敵員全員抹殺の指令が出ているのに、激戦中に蛍が武装解除されると撃つのをやめじりじりと周りを取り囲み、挙げ句現れた助っ人に全滅を喰らう軍隊。
すぐに2発目が打てたのに、3発目の打てない最終兵器。
無理やりすぎるヤマ兄弟の植物培養プラントでの事故
まだまだあると思います。
単純に映像だけの作品です。
これにハーロックを起用した意図が理解できません。
アニメファンは勿論、たまたまこれでハーロックに触れた人もこれではその先に興味が広がらないと思います。
それでも、井上真樹夫はじめ原作声優や水木一郎を使わなかったのでそれが救いだと思ったら、エンドクレジット後に松本零士のハーロックとアルカディア号の1枚絵の原画がでる始末。
これは原作知らない人誤解する。原作リスペクト的な表現に見え、ああハーロックって大体この映画みたいなイメージねってなるよ。
本当に無駄にハーロックを消費しただけの作品。