弥月 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あなたが最後に涙を流したのはいつですか?
恋愛アドベンチャーゲーム原作って今まで苦手意識持ってたけど、この作品は違った。
設定とかへのツッコミは完全無視。
主人公は誰とくっつくのか、最後までハラハラして
ヒロインたちと一緒にドキドキして楽しむことができた。
ヒロインの一人、乃絵ちゃんの言動に始めは戸惑った。
重度の中二病。
でも、発せられる言葉たちはとても綺麗で、いつの間にか変に思わなくなっていた。
涙が主題のこの作品で一番印象に残ったのは
「(涙を流すのは)心が震えた時かな」という言葉。
ちなみにコレ、主人公の父のセリフ。
お父ちゃん、さらっと凄いこと言うね(笑)
心にストンと落ちた。
そう。最近泣いたのは、大切な人を想ってだった。
子どもの頃はそんなことなかったのに。
だからこそ乃絵の祖母は、幼い乃絵の涙と一緒に空に昇ったのだろう。
登場人物は、それぞれに「本当の涙」を流して
ひとつ大人になって物語は終わる。
心震える存在に、出会えてよかった。