笑い男アオイ さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
すまん!!俺はコーキの母ちゃんが好みだわ!!
小さな女の子と30過ぎの独身男性のハートフルストーリー
祖父が死に御葬式のために、実家へ帰ってみたら小さな女の子が居ました。小さな6歳の女の子は祖父の娘だといいます。
30過ぎのおっさんになったダイキチに、突然6歳のオバサンが出来てしまいます。ダイキチ含め親族は突然のことに驚きますが、更に彼女には問題がありました。祖父の娘なら母親は誰でしょうか? 6歳の女の子の母親ですから若い女性でしょうがそれらしき人物はいません。女の子に聞いても母親が誰か知らないと言います。
突然現れた女の子の今後をどうするか?親族で擦り付けあいが起こります。(突然自分の家庭に知らない子が入り込むのです、建前無しに考えたら親戚が酷いとかじゃなく、当然のことだと思います。)しかし、ダイキチは違いました。ダイキチはその少女りんの気持ちを汲み取ります。
親戚中で、引き取とりたくないと言われたら無口な少女は傷ついてしまうとと。ダイキチは衝動的にりんを自分が引き取る!!と言います。そんな計画無い衝動的な行動でしたが、小さなりんにはその行動が大きな救いになっていきます。
突然、小さな女の子と暮らすことになりますが、ダイキチには当然子育て経験何てありません。自分のことで精一杯の人生をおくってきたダイキチは今までの生活を一変させることから始めなくてはならなくなります。
子供と暮らすって大変なんだと、わかるような話です。
りんと同じ保育園にコウキくんと言う男の子がいてコウキ君もお父さんがいないシングルマザーで、りんには母親がいなくコウキには父親がいないため(正確にはダイキチは父親でないんですけど)りんとコウキは仲良くなり、その母親とダイキチも知り合いになります。
話の本題はダイキチとりんの話なんですけど、コウキのママが可愛すぎます。ヤバイです。レビューの内容として脱線することになり申し訳りませんΣ(ノд<)
最初は、コウキのママが……………実は…………悪女でとか、かなり勝手な想像して警戒してましたが、心の汚い私が悪かったです。彼女は、少なくともダイキチの目線から見たら等身大のシングルマザーですけど、魅力的な天使でした。特に病気になった子供が、親の都合で治りきってないのに学校へ来させて周りの人に感染のリスクがあることが分かるシーンで、ダイキチは{netabare} 他の子供にリスクのある立場なので治りきって無い子供を学校へ連れて来るのはおかしい {/netabare}と言うんですが、コウキのママはダイキチの考えを受けて{netabare}確かにその通りだけど、仕事の都合もあり何日も休めないので、他の奥様方のように治りかけでも学校へ行かせたいと思ってしまう。自分はそんな弱い親だと {/netabare}切なそうに吐露するシーンがあります。
理想と現実の厳しさを何気なく描写したシーンで、人間くささがあり私はコウキのママに一気に魅力を感じるようになりました。
本筋はダイキチとりんのハートフルな話ですが、私はあえて周りの人間が 等身大で描かれている点がこの話をより引き立ててると思います。
ハートフルで少し考えさせらる作品です。