Lovin さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見た感じ
■概要
レンタルDVDで視聴。原作ゲームは未プレイ。東映版は未視聴。
幼い頃にはよく訪れていた叔母宅に間借りする主人公は、当時の記憶が無いまま新しい生活をスタートさせる。記憶が無いことは気にせず普通に生活をしていたが、主人公を知る女性達が数人現れる。
本作品は2クール24話で構成されている。メインヒロイン以外は数話をかけて主人公或いはヒロインの記憶を取り戻すエピソードが展開する。メインヒロインは比較的早い段階で登場し関わってくるが、主人公が記憶を取り戻すのは一番最古になる。
ちなみに私は、Air → CLANNAD → Kanonの順に見たが、時代の新旧はあるもののそれぞれにつながりは無いため特に問題は無かった。
■主な登場人物
主人公;幼少期に訪れた記憶を失っている高校二年生。
うぐぅ:一人称が「ぼく」の行動が怪しいヒロイン。
幼馴染:無類の猫好きで早起きが苦手な陸上部部長。
寡黙な剣士:夜な夜な学校で何かと戦っている剣士。
病弱な少女:学校には通うことが目標の儚げな少女
謎の少女:登場時は名前も忘れていた謎の多い少女。
明るい先輩:明るく天然で料理上手なお嬢様。
幼馴染の母:包容力があり何でも1秒で引き受けてしまう。
クラスメイト:病弱な少女の姉で悩んでいることがある。
孤独な少女:ある体験が元で孤独な学園生活を送っている。
■感想
視聴前の期待度は3段階で★★と普通。原作の内容を想像していたので在り来たりなハーレムではないのかと思っていたが案外違っていた。
Key/ビジュアルアーツの作品はそういう方針なのか、何れの作品も悲劇の薄い膜が作品を覆っているかのような何処か物悲しい雰囲気を感じているが、本作品も例に漏れること無く哀愁を漂わせている。
まずうぐぅ関連の記憶を取り戻したときは状況的に余りよろしくなかったが、展開と結末が読めてしまったし、悲しい話ではあったが泣くに至らなかったのが、泣きたかったわけではないが少し残念だった。
寡黙な剣士関連の場合は、悲しい過去を背負ってしまった代償だったが、この話も残念ながら泣くには至らなかった。
病弱な少女に関連する主人公の記憶は無かったと思うが、旨が苦しくなるような切ないラストで泣きそうになった。
この作品では謎の少女に関わる話が一番好きでかなり泣きそうになった。このエピソードが、体全体で力んでしまうような一番切ないと感じた。思い出しホロリしそうで余り思い出したくないくらいに。
全体的に泣くことを期待していたような文章になってしまったが、クスッと笑える部分は随所に見られ、日常のシーンは普通に楽しめる作品だと思う。
余談だが、Wikipediaに「1クール13話に上手くまとめた」「未放送の14話が入手困難」と記載のある東映版には興味津々だ。
■作品の傾向
ストーリーは繋ぎ方に違和感を感じる部分も無いわけではないが、「アマガミ」のようにルート別のシナリオに沿った描き方ではないため、若干シリアスがあって普通に女の子が沢山出てくる作品をお求めの方にお奨めする。
こういった描き方は独特だと思うので「CLANNAD」辺りが類似作品に該当する。
また同時攻略という言葉だけを捕らえるなら「神のみぞ知るセカイ女神編」も類似作品に挙げられる。
■蛇足:{netabare}
うぐぅに関して、私は登場時から何かの違和感を感じていたのだが、私が感じるくらいだから世の中の皆も感じているのだろう。
{/netabare}