TEE-PURPLE さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
日常の暗闇
電撃文庫のライトノベルが原作。ドラッグや暴力団といった現実的・都市的な脅威を描いている。
制作スタッフは「多くの人にはどうでもいいが、少しの人にとっては重大な事件をヘタレな主人公が葛藤しながら解決していく点と、ヒロインの偏屈さ、初心さ、もろさが入り混じったかわいさが本作の魅力」と語っている。
_ストーリー_
子供のころから転校ばかりしてきた藤島鳴海は、何の期待もなくこの街に越してきた。が、入学した高校で出会ったクラスメイトの彩夏に連れてこられた『ラーメンはなまる』で、ニートたちと知り合い、あげく、その上の階にある『NEET探偵事務所』へラーメンの配達をさせられることに。出迎えたのは、パジャマ姿の幼い少女・アリス。そして部屋いっぱいにあるモニターからは、数日前にナルミが居合わせた、ある事件の現場が映し出されていた。
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ジャンルとしては日常青春ミステリーでしょうか。ニート達が頑張る話とでもいいましょうか。上記でも挙げましたが、日常の裏(表沙汰にできない汚い話など)の話を描いていると思います。
たかだか高校生などが、ヤクザやドラッグなどの事件に関わっていくわけですが、現実では普通ありえない光景です。しかし、実際の現代でもこういう事件が起こっているわけで、そういった闇の話をにわかの人物達が介入することで、違う見方で闇を表現できてるんじゃないかと思います。
恋愛絡みもないことはないですが、あくまでオマケ程度に考えてください。
見所としては、ヘタレな主人公(成海)とありますが、少しずつ強くなっていくところを観ていただけるといいかもです。
♪感想{netabare}
すごい楽しめました♪ニートっていうのはただの肩書きで実際は人一倍がんばっているのかも。表世界では評価されてないだけで…。そうなのかなぁと考えさせられた気がします。アニメにすることでこういう汚い社会を少しでも観やすくできているような感じです。
成海の「なんでも自分のせいにしてしまう」性格が最初はハラハライライラしてましたが、いざという時の行動や強くなっていく所を観ていたら、いつのまにか応援していました。
印象的なのは「エンジェルフィックス」の件ですが、始めの印象の成海では私は感動できなかったと思います。私の見方も成長したのかなw
彩夏の兄に殴りかかるとこは、一緒になって憤慨してました。もうどうしようもなく…。
この作品は「怒」の感情がすごく渦巻いてる作品だと思います。そして「哀」が来て後に引く感じです。いろいろ考えさせられる物語でした。物事の考え方かわるかもです…。
そして、友達は大切にしようと思いました。
タイトルやストーリーで遠ざけているひとには、是非観てもらえたらいいな~。万人向けだと思います。
OP,ED共にすごく良かった♪特にEDの「あすなろ」は作中の伝えたいことをよく歌えてると思います。お気にです。{/netabare}
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少々長くなりましたが、読んで良かったと思えたなら良かったと思います。面白かった。